【HSBC SVNS】2025年初戦、女子日本代表“サクラセブンズ”は今季最高の5位。順位決定戦でアメリカに逆転勝利。
7人制ラグビー(セブンズ)最高峰のワールドシリーズ「HSBC SVNS 2025」の第3戦、オーストラリア・パース大会が1月24日から26日にかけておこなわれた。女子日本代表“サクラセブンズ”は1日目のプールAでは2勝1敗で2位となり、進出したカップトーナメントでは準々決勝ではオーストラリアに敗れたものの、順位決定戦でアメリカに勝利し今季最高の5位でフィニッシュした。
4チーム×3プールの予選ラウンドで日本はプールAに入った。初戦のアイルランド戦は前半6分に先制トライ(G)を許すも、直後に三枝千晃が自陣のラインブレイクから走りきったトライ(G)で同点位追いつく。さらに後半2分にライン攻撃から岡元涼葉が裏に抜けて逆転トライ(G)をマークし、14-7で勝利した。
2戦目のブラジル戦は2トライ1ゴールで12点を先行されてから、前半6分に三枝千晃のビッグゲインを起点に堤ほの花のトライ(G)で7点を返してハーフタイムを迎える。後半3分にはペナルティの素早いリスタートから梶木真凜がトライラインを割り同点に追いつくと、6分に岡元涼葉がポール下に飛び込んで逆転。19-12で2勝目を挙げた。
2日目のプールA最終戦はニュージーランドと対戦。前半で5トライ3ゴールを奪われ、31点ビハインドとなる。後半も4トライ1ゴールを失い、ラストプレーで岡元涼葉が1本返したものの、5-52で敗れた。
プールAで2勝1敗(勝ち点6)の2位となり、上位8チームのカップトーナメントに進出したサクラセブンズ。同日の準々決勝はプールC首位通過の地元オーストラリアと対戦した。前半で2024年の女子セブンズ年間最優秀選手、マディソン・リーヴァイの2本を含む3トライ3ゴールを献上し、後半も無得点のまま2トライ2ゴールを重ねられ、0-35で敗れた。
ベスト4進出はならなかったが、最終日は準々決勝敗退チームのプールステージの戦績比較で上位2チームが進む5位決定戦に臨むこととなった。対戦相手のアメリカに試合開始から立て続けに2トライを奪われる。6分に大谷芽生がブレイクダウンから持ち出して中央でトライラインを割るも、前半ラストプレーで1トライを許して5-15のビハインドで前半を折り返した。
後半は立ち上がりからディフェンスのラインを上げてアメリカの突破を阻むサクラセブンズ。この勢いで岡元涼葉が2、3分に連続トライをマークし15-15の同点に追いついた。直後に1トライ1ゴールで7点を許すが、7分に左サイドへの展開からキャプテン吉野舞祐のトライ(G)を決めた。
22-22の同点で突入したロスタイム、敵陣で得たペナルティから無人の右サイドを突いて谷山三菜子が決勝トライをマークした。自らコンバージョンも決め、29-22で日本が逆転勝利、今季最高の5位を勝ち取った。日本は12ポイントを獲得し、シリーズで6位(30ポイント)につける。
パース大会で女子はオーストラリア、男子はアルゼンチンが優勝した。次戦のカナダ・バンクーバー大会は2月21〜23日におこなわれる。