【全国大学選手権】早稲田がハイテンポで先行。追い上げる京都産業を退け2季ぶりの決勝進出。
■全国大学選手権準決勝・1月2日@国立競技場(東京)
【早大 31-19 京産大】
大学選手権準決勝2試合目は関東大学対抗戦優勝の早稲田大と関西大学Aリーグ2位の京都産業大が対戦。早大は白、京産大は濃紺のセカンドジャージーを互いに着用し勝負に臨んだ。両チームは昨年度の準々決勝で対戦し、京産大が65-28で勝利している。
前半7分、敵陣左サイドのスクラムからWTB池本晴人が裏に抜け、次のフェーズでLO栗田文介がトライ。早大が5点を先制した。
その後もハイテンポな展開ラグビーで試合を優位に進める早大。京産大のペナルティを誘発しながら敵陣深くまで攻めた15分にペナルティからクイックタップでCTB福島秀法が左中間のインゴールに飛び込んだ。24分には左サイドのラインアウトから右へ展開し、HO佐藤健次主将がトライ。CTB野中健吾がそれぞれコンバージョンを決めて早大が19点を奪った。
京産大も攻めの姿勢を見せ30分過ぎに敵陣深くまで侵入するが、ハンドリングエラーでボールを失う。このターンオーバーから32分にWTB田中健想が右サイドにトライ(G)をマークし、26-0の早大リードで前半を終えた。
後半9分すぎに早大FB矢崎由高が50:22キックを成功させると、ラインアウトから左に素早く展開し、11分にWTB池本晴人がトライ。リードを31点まで広げた。
ここから京産大が反撃開始。20分を過ぎてから着実に前進すると、25分にゴールライン前でフェーズを重ねてFWで押し込みFL日𠮷健がチーム初トライを奪う。SH土永旭がコンバージョンを沈めて7点を返した。
早大は規律が乱れ、京産大に深い位置への侵入を許す。33分にペナルティのクイックタップからPR乳井大士がトライ(G)。その後も攻め続ける京産大は39分にラインアウトモールからSH土永旭がボールを押さえてチーム3つ目のトライを重ねた。京産大が追い上げる中、逃げ切った早大が31-19で勝利し、2季ぶりの決勝進出を果たした。
早大の佐藤主将は記者会見で開口一番「勝ててよかった」と安堵の息を漏らした。京産大に昨年度のリベンジができたことを喜びながらも、追い上げを受けた後半を「攻めるマインドが薄れてしまった」と振り返り、SOとのコミュニケーションやプレー選択を反省点に挙げた。
ランやキックで見せ場を作ったFB矢崎由高は「コミュニケーションが取れて全体として良いアタックはできたと思います。ディフェンスは改善が必要だと感じたのでビデオを見て深めたい」と決勝に向けたレベルアップを見据えた。
早大は1月13日の決勝で、明大を下した帝京大と対戦する。