各国代表 2024.12.11

オーストラリアラグビー協会が2029年に向けた戦略計画を発表。男女RWCでベスト4以上がターゲットに。

[ 編集部 ]
オーストラリアラグビー協会が2029年に向けた戦略計画を発表。男女RWCでベスト4以上がターゲットに。
オーストラリアラグビーの新時代の象徴として期待が寄せられるジョセフ=アウクソ・スアリイ(11月9日撮影、Photo/Getty Images)

 オーストラリアラグビー協会は2025年から2029年にかけての戦略計画を12月10日に発表した。

 2025年にブリティッシュ&アイリッシュライオンズツアー、2027年に男子ラグビーワールドカップ(RWC)、2029年に女子RWC、2032年にブリスベン五輪を開催するオーストラリアラグビー界は「ゴールデンディケイド」に入る。

「グリーンからゴールドへ」というタイトルが付けられた戦略計画では、ビジョンを「フィールドの内外で正しい振る舞いをしながら、クラブから国へとつながり、包括的で歓迎された環境で、オーストラリアラグビーへの誇りを取り戻しながら、ゴールドジャージーでの勝利をつかむ」と定め、「世界一のラグビー競技国」を目指すとした。

 具体的な戦略として「卓越したパフォーマンス」「参加者の増加」「プロモーションの有効性」という3本の柱を設定し、「リソースとエコシステムの効率」をもって実現させると発表している。

 パフォーマンス領域ではチームの目標が設定されており、B&Iライオンズ戦の勝利、男子RWC2027と女子RWC2029の準決勝進出、全代表チームの勝率を2029年までに70%以上にする、2028年LA五輪でのメダル獲得、スーパーラグビーパシフィックで2度優勝する、という具体的なターゲットが示された。

 ダニエル・ハーバート会長とフィル・ウォーCEO連名のメッセージは「この戦略はかつてない成功へと導きながら成長と団結の新時代を切り開き、オーストラリアラグビーの歴史に名を残すことになると確信しています」との言葉で締められている。

 ウォーCEOは戦略計画発表後の記者会見でスーパーラグビー(SR)の下位レベルにあたる大会開催の計画が始動していることを明かした。「現在、SRの各クラブは日本、南アフリカ、北半球のいずれかでの大会開催を模索している」としており、今後若手選手で編成されたSRチームと日本のチームの対戦機会が増える可能性が示された。

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