【関西大学リーグ】天理大が4年ぶりに関西制覇。選手権最後の1枠は近大。関西学院大との激闘制す。
■関西大学Aリーグ・11月30日@花園Ⅰ
【近畿大 31-29 関西学院大】
勝ったチームが大学選手権の最後の1枠を手にできるサバイバルマッチ。
決戦らしく緊張感は終盤まで続き、最後に笑ったのは近大だった。3位で大学選手権出場を決めた。
先制トライは、対する関西学院大だ。前半3分、相手の反則から敵陣22㍍内に侵入し、モールで前進。最後はCTB川村祐太が裏へパスを通し、WTB山本快がインゴールに入った。
続く17分には、FL稲垣直希のゲインを起点に左サイドのスペースに展開、NO8小林典大がトライを挙げた。12-0とした。
近大は幾度も敵陣深くに入りながらその度に相手の堅守に阻まれていたが、31分にようやくスコアを動かす。
HO村尾幹太のジャッカルを起点に、再び敵陣深くに入った。ゲインラインに勢いよく切り込んだLO駒井凌太が突破し、PR蔡唯志がゴールラインを越えた。
前半の終盤は一進一退の攻防が続くも、12-5と関西学院大リードのままハーフタイムを迎えた。
一方で、後半の序盤はスコアがよく動いた。
関西学院大は1分、WTB武藤航生のキックチャージで19-5とリードを広げるも、その3分後には近大が反撃。SH渡邊晴斗のインターセプトで再び7点差と迫った。
7分に関西学院大が、10分に近大が交互にPGを入れて15-22とスコアが動く。
次の得点は17分。風上に立った近大が奪った。
FB阿曽有馬のトライで同点に追いつき、28分にはSH渡邊のグラバーキックに反応したCTB藤岡竜也がインゴールで抑えた。
この日初めて近大がリードを奪った。
終盤はLO駒井のジャッカルなど堅守を披露。PR稲場巧を中心としたスクラムでも優位に立ち始め、最後は自陣22㍍内でCTB嶋竜輝が値千金のジャッカル、試合を終わらせた。
互いに5勝2敗の勝ち点24で並び、直接対決を制した近大が3位、関西学院大が4位となった。
近大の神本健司監督は「関西学院大学さんはやはり素晴らしいチームでした。ブレイクダウンでのターンオーバーが非常に多いチームで、それに対しての対策をして最小限に抑えることができたと思います」と勝因を語った。
敗れた関西学院大のHO平生翔大主将は「タフなゲームになることはわかっていた。自分たちのカルチャーであるひたむきさを出すことはできたと思うけど、負けて悔しいという思いが今は本当に強い」と肩を落とした。
<次戦日程>
・12月14日(土)近畿大vs福岡工業大@和歌山・紀三井寺