国内 2024.12.01

【関西大学リーグ】天理大が4年ぶりに関西制覇。選手権最後の1枠は近大。関西学院大との激闘制す。

【関西大学リーグ】天理大が4年ぶりに関西制覇。選手権最後の1枠は近大。関西学院大との激闘制す。
初の日本一になった2020年度以来3年ぶりの関西制覇を成した天理大(撮影:三野良介)
パワフルなランで幾度もゲインラインを突破したWTBナイバルワガ トマシ(撮影:三野良介)

■関西大学Aリーグ・11月30日@花園Ⅰ
【天理大 31-15 京都産業大】

 互いに前節で敗戦を喫した、京産大と天理大の上位2校による優勝決定戦。前半こそ接戦だったが、後半に突き放した天理大が31-15で快勝した。
 京産大の4連覇を阻み、4年ぶり13度目の優勝を飾った。

 80分間通して、天理大の粘り強く堅い守りが光った。
 まず見せたのはモールディフェンス。相手の十八番であるモールの前進を阻み、ターンオーバーを成功させ、タッチラインにも出した。

 それでも前半12分には京産大が先制する。スワーブを切ったCTB辻野隼大からラストパスを受けたWTB堤田京弘が左コーナーに飛び込んだ。

 その後も京産大のアタックは続いたが、その度に天理大はWTB平松麟太郎、HO寺西翔生らがジャッカル連発。前半20分で4度のターンオーバーを記録した。

 攻勢に転じた27分には、スクラムでのペナルティなどでゴール前まで攻め込み、最後はHO寺西がグラウンディング。
 その直後に自陣深くでのモールを三たび防ぐと、再びスクラムで得たペナルティを起点に攻め込む。36分にPR松野楓舞がもぐり込んでゴールラインを越え、12-7と逆転した。

 京産大は前半終了間際にPGで3点差まで詰め、後半の立ち上がりもLO石橋チューカらの突破でチャンスを作ったが、肝心な場面でのハンドリングエラーは修正できず。
 その間にWTBナイバルワガ トマシのラインブレイクを許し、10-19と差を広げられた(14分)。

 24分にも同じような流れから、天理大が追加点を奪う(FL川越功喜のトライ/26-10)。
 その2分後にはキックオフのキャッチミスからトライを許すも、39分にSO上ノ坊駿介の突破からLOアリスター・サウララのトライでダメを押した。

 天理大の小松節夫監督は、4位に終わった春季トーナメントから這い上がった選手たちの奮闘を称え、「セットプレーが安定するかしないかで勝敗がはっきりしていた。今日はモールもスクラムも頑張ってくれて、うちのペースで進めることができた」と勝因を語った。

 京産大の廣瀬佳司監督は、「トライを取るチャンスがたくさんあった中でスコアに結びつけられなかった。その差が出た」と敗因を話した。

<次戦日程>
・12月14日(土)京都産業大vs対抗戦A5位@和歌山・紀三井寺
・12月22日(日)天理大vs対抗戦A3位or東海大@鈴鹿

ジャッカルやボールキャリーで奮闘した京産大LOソロモネ・フナキ(撮影:三野良介)

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