【全国高校大会予選】北北海道は遠軽、南北海道は札幌山の手が花園決める。遠軽は旭川・空知合同との引き分け抽選。
花園出場校の一番乗りを決める北海道予選が9月28日におこなわれ、南北海道は札幌山の手が函館ラ・サールを33-7で破り、2年連続22回目となる花園切符を手にした。
北北海道では遠軽と旭川・空知合同(芦別、富良野、羽幌)の決勝が17-17で引き分けに終わり、抽選で遠軽が2年連続12回目の花園出場を決めた。
月寒屋外競技場でおこなわれた第一試合では、札幌山の手が3年ぶりに決勝へと駒を進めた函館ラ・サールをフィジカルで圧倒した。
立ち上がりこそ大村珊俐、三浦遼大の両CTBらが突き刺さるタックルを披露し、山の手を翻弄したが、前半7分、LOタレマイトガウルイラケバの2度目のジャッカルを起点に左PR白幡塁斗がインゴールに押し込む。
セットプレーでも優位に立ち、連続でラインアウトをスチールし、スクラムで相手のペナルティを奪った。
16分にはHO古谷飛翔主将がモールから狭いサイドに抜け出し、一人を弾いて左コーナーへ。12-0とリードを広げた。
前半の終盤は反則を重ねる山の手に対してラ・サールが攻め立て、ゴール前に侵入。しかし、10フェイズに及ぶアタックも実らず、ラインアウトでのミスも重なり、無得点のまま前半を終えた。
後半に風下に回っても勢いの衰えなかった山の手は、立ち上がりにキックチャージからWTB秋山拓哉がいきなりの追加点を挙げる。
その後はラ・サールも相手のグラウンディングを防ぐなど懸命なディフェンスを見せていたが、山の手も崩れない。
17分にはLOウルイラケバの4度目のジャッカルが決まり、連続でオフロードを繋いで最後は控えWTB真田亘太朗がゴールラインを越えた。
しかし、26-0と安全圏に入った山の手は終盤、気の緩みからかミスを重ねる。
ラ・サールの意表を突いたキックオフに戸惑い、自陣22㍍ライン内でのスクラムをプレゼントすると、ラ・サールはCTB大村が相手を引きずりながらゲインし、キックで光ったSO荒木鷲摩がトライ。HO杉立健一郎のコンバージョンも決まり、7-26とした。
その後もキックオフでのミスが相次いだが、25分にはFWが近場を攻め続け、33-7でノーサイドを迎えた。