【全国高校大会予選】北北海道は遠軽、南北海道は札幌山の手が花園決める。遠軽は旭川・空知合同との引き分け抽選。
遠軽と旭川・空知合同の北北海道決勝は、強い風が吹く中、タッチラインに届かなかったり、逆にデッドボールラインを割るなど序盤から互いにキックでミスを重ねた。
合同のLO村上敦洋が攻守に奮闘する中、先制トライを挙げたのは遠軽だ。
前半13分、相手のノータッチキックを起点にゴール前まで迫ると、最後はタップからの速攻でHO清水泰雅がねじ込む。5点を先取した。
ラインアウトでも苦戦していた合同だったが、20分に反撃の機会を得た。WTB高貝悠聖の自陣からのラインブレイクを起点に、FB苫米地愁がムーブからマークの外れたWTB山口太雅にラストパスを放った。
5-7と逆転された遠軽は、自陣から積極的に展開し、WTB大橋禪はロングゲインを勝ち取る。
しかし、合同もミスを恐れず果敢に攻め、続く28分には自陣深くのスクラムから逆サイドまで連続でオフロードパスを通す。LO村上が右サイドを駆け抜け、トライを挙げたFL吉田釉に渡った。
12-5とリードを広げた合同だったが、後半に入ってもミスは続いた。後半開始のキックオフ直後にペナルティを犯し、ゴール前では相手のドライビングモールを防げなかった。
2点差に迫った遠軽は6分後にも、CTB石崎比呂のジャッカルから再びモールで前進、最後は勢いよく走り込んだLO市川晴がインゴールに飛び込んだ。17-12と逆転した。
それでも、合同は諦めなかった。流れを変えたのは23番の橋詰遙斗だ。
味方のキックを追い、思い切りの良いタックルからターンオーバーを起こすと、ラックサイドを駆け抜け、一気にゴール前までラインブレイク、まもなくFL吉田が2トライ目を挙げた。キックは外れるも、同点に追いつく。
その後も合同が多くの時間を敵陣で過ごしたが、互いに落球が続き、追加点を奪えない。
ついに、17-17のスコアのまま試合を終えた。
第104回全国高校大会は12月7日に組み合わせ抽選会を予定、同27日から開幕する。