TRC優勝王手のスプリングボクスが最終節のメンバー発表。LOエベン・エツベスが代表最多キャップへ。
南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)」で4年ぶり2度目(トライネーションズ時代を含めれば5度目)の優勝に王手をかけている南アフリカ代表“スプリングボクス”が、ムボムベラ・スタジアム(ネルスプロイト)での南アフリカ時間9月28日の最終節で、アルゼンチン代表“ロス・プーマス”と対戦する試合登録メンバー23名を現地時間9月24日に発表した。
アウェイでプーマスに28-29で敗れた第5節から、ポジションチェンジを含めるとスターティングXVは10名が入れ替わる。
前節で“ボムスコッド”と称されるリザーブから途中出場し、現日本代表テクニカルアドバイザーのヴィクター・マットフィールド氏の代表最多キャップに並んだエベン・エツベスがLO(4)で先発出場する。この試合でキャップ数が「128」となり、単独1位の新記録達成となる。
また前節は登録メンバー外だったキャプテン、シヤ・コリシが先発に復帰。同じFWのノンメンバー組はHOボンギ・ンボナンビ、PR(3)フランス・マルハーバ、FL(7) ピーターステフ・デュトイがスターティングXVに名を連ねた。
ハーフ団は前節のスターターとリザーブがペアで入れ替わり、SHジェイデン・ヘンドリクサ、SOマニー・リボックが先発に入る。前節は右で先発のカート=リー・アレンザが左WTBに入り、右WTBにはノンメンバーだったチェスリン・コルビがスターターに復帰する。
CTB(12)ダミアン・デアレンデもノンメンバーから先発に入り、CTB(13)ジェシー・クリエルと代表史上最多の34回目のセンターペアを組む。
前節メンバーの総キャップ数765に対し、最終節は1,122まで積み重なる。ラシー・エラスマスHCは、「中核の選手たちが南アフリカのタイムゾーンに留まりスムースに復帰できるように、先週は選手たちを休ませて呼び戻すことにしていた」と語っている。英気を養った、より経験豊富なメンバー構成でアルゼンチンへのリベンジを狙う。
第5節終了時点で1位のスプリングボクスは勝ち点19で、2位で追うプーマスは5差の勝ち点14。プーマスの優勝条件は勝利し、且つスプリングボクスより3トライ以上マークしてボーナスポイントを獲得しつつ、8点差以上をつけてスプリングボクスにボーナスポイントを与えてはならない。(コンペティションルールにより勝ち点で並んだ場合は当該チームの対戦成績で優劣が決まる)スプリングボクスにとって絶対的に有利な状況といえるが、やはり勝利と合わせて南半球王者の称号を手にしたい。
<南アフリカ代表 アルゼンチン戦(9月28日17時00分キックオフ@ムボムベラ・スタジアム)登録メンバー>※現地時間
▼スターティングXV
1.オクス・ンチェ(シャークス/36caps)
2.ボンギ・ンボナンビ(シャークス/74caps)
3.フランス・マルハーバ(ストーマーズ/75caps)
4.エベン・エツベス(シャークス/127caps)
5.ルアン・ノーキア(ブルズ/5caps)
6.シヤ・コリシ(シャークス/88caps)[C]
7.ピーターステフ・デュトイ(トヨタヴェルブリッツ<JPN>/83caps)
8.ヤスパー・ヴィーセ(浦安D-Rocks<JPN>/30caps)
9.ジェイデン・ヘンドリクサ(シャークス/17caps)
10.マニー・リボック(ストーマーズ/17caps)
11.カート=リー・アレンザ(ブルズ/21caps)
12.ダミアン・デアレンデ(埼玉パナソニックワイルドナイツ<JPN>/84caps)
13.ジェシー・クリエル(横浜キヤノンイーグルス<JPN>/76caps)
14.チェスリン・コルビ(東京サントリーサンゴリアス<JPN>/37caps)
15.アフェレレ・ファシ(シャークス/8caps)
▼リザーブ
16.マルコム・マークス(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ<JPN>/72caps)
17.ゲルハルト・スティーンカンプ(ブルズ/7caps)
18.ヴィンセント・コッホ(シャークス/57caps)
19.エリフ・ロウ(ブルズ/9caps)
20.クワッガ・スミス(静岡ブルーレヴズ<JPN>/48caps)
21.コーバス・ライナー(モンペリエ/36caps)
22.ハンドレ・ポラード(レスター/76caps)
23.ルカニョ・アム(シャークス/39caps)
C:キャプテン