国内 2024.09.11

【2024年度戦力分析・慶應義塾大学】序盤3戦の結果と内容がカギ。

[ 編集部 ]
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【2024年度戦力分析・慶應義塾大学】序盤3戦の結果と内容がカギ。
125周年のチームを率いる中山大暉主将(撮影:大泉謙也)

[慶應義塾大学(昨季大学選手権3回戦/関東大学対抗戦A 5位)]
 創部125年目を迎えたルーツ校は今季、虎視眈々と上位進出をうかがっている。

 新チーム始動後、早々に結果を残してきた。春季交流大会Bグループを7年ぶりに制覇。昨季の大学選手権で苦杯をなめさせられた天理大に招待試合でリベンジを果たし(6月2日/31-26)、早明両校には敗れたものの、警戒心を抱かせるだけの抵抗を見せた。

 この好調の基盤は、シーズン当初より徹底的に取り組んできたスクラムにある。主将のHO中山大暉(4年)、右PR吉村隆志(4年)が軸となり、左PR成田薫(4年)も力をつけた。中山も、「まだ伸びしろがある」と手応えを口にする。

 FWは、昨季から主力のNO8冨永万作(4年)のプレーに安定感が増し、FL中野誠章(1年)はルーキーながら効果的な働きぶりで欠かせない存在となっている。

 激しい定位置争いが繰り広げられているのはSH。副将の小城大和(4年)と橋本弾介(3年)が競い合う中、森航希(2年)もレギュラーを狙う。山田響(現S東京ベイ)が抜けたSOの穴を埋めたのは、大川竜輝(3年)。青貫浩之監督も「もうひとつ成長すれば、チームはさらに伸びる」と、今後の飛躍に期待する。また、FB小野澤謙真(1年)は元日本代表の父・宏時氏ゆずりのランでチームに勢いを与える。

 今季は初戦から筑波大(9月15日)、明大(9月22日)、帝京大(10月20日)と、強敵との対戦が続く。この3試合の結果と内容が対抗戦だけでなく、シーズンの最終成績にも大きな影響を与えそうだ。

(文/三谷 悠)

※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。

<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月21日 vs関西学大●26-29
8月26日 vs京産大●26-40

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