【2024年度戦力分析・関東学院大学】1年生BKトリオに注目。
[関東学院大学(昨季関東大学リーグ戦2部 1位・昇格)]
2年ぶりに1部で戦う2024-25シーズン。リーグ戦を戦い抜くために春はチーム全体の底上げを意識し、布陣を固定せず多くのメンバーを起用してゲームをこなした。春季大会はパフォーマンスにムラがあり、Cリーグで2勝3敗の4位という結果だったが、立正大に40-12で勝利するなど自分たちのラグビーができれば通用するという手応えもつかんだ。
その春はFL由比藤聖(4年)、FL内川朝陽(4年)の共同キャプテン2人がケガで不在だったことに加え、突破役として期待されるFL/NO8ラリー・ティポアイ―ルーテル(3年)、CTBハラ・ウアイセレ・シアレ(1年)も故障で出遅れた。由比藤と内川は7月から復帰しており、「やっとチームに芯が通ってきた」と榎本淳平監督代行。夏合宿でメンバーが固まり、まとまりが出てくれば、チーム力は大きく向上しそうだ。
新戦力ではSO浅場博登(1年)、WTB星遥大(1年)、FB山川誠人(1年)のBK3人が期待を受ける。いずれも身長160センチ台の小柄な選手だが、抜群のランセンスと強気の仕掛けで高校時代から全国レベルで活躍してきた。榎本監督代行が「ミニカートリオ」と評する3人が躍動すれば、チームはさらに勢いづく。
昇格1年目だけに、リーグ戦は昨季の上位勢から順に対戦が組まれている。「先を考えず、1戦1戦一生懸命戦う。その中で自分たちの文化を構築していきたい」と榎本監督代行。目の前のゲームに集中し、リーグ戦に旋風を巻き起こしたい。
(文/直江光信)
※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。
<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月17日 vs九共大○66-19
8月19日 vs山梨学大○43-31
8月23日 vs立命大●26-68