国内 2024.09.05

【2024年度戦力分析・東海大学】原点回帰でFWに自信。

[ 編集部 ]
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【2024年度戦力分析・東海大学】原点回帰でFWに自信。
バックローで力を発揮する薄田周希(撮影:高塩隆)

[東海大学(昨季大学選手権8強/関東大学リーグ戦1部優勝)]
 今季は部史上初めて共同キャプテン制を採用した。チームのポリシーを愚直に体現するFL汐月佑心(4年)、プレーとナレッジの両面で軸となるCTB近藤翔耶(4年)という好対照な2人のリーダーのもと、悲願の日本一に向け地道に鍛錬を重ねている。

 チームづくりで特に注力するのは、伝統的に看板としてきたFWの強化だ。近年はその強みがやや薄れつつあっただけに、原点に立ち返ってセットピースやブレイクダウンのトレーニングに多くの時間を割き、力強さと精度を高めてきた。

 スクラムではシアレ・オトゥホウマ(4年)、杉浦皓亮(3年)の両PRに、昨冬の花園で印象を残した茗溪学園出身のHO川村航平(1年)が台頭。春も多くの試合でスクラムを支配し、手応えをつかみつつある。バックファイブもLO中山竜太朗(4年)やFL薄田周希(3年)、NO8大森光(4年)ら昨季から公式戦を経験してきた実力者がそろっており、汐月共同主将は「自分たちの武器になりつつある」と手応えを口にする。

 BKでは決定力あるランナーがひしめくWTBが今季の得点源になりそうだ。下級生時からレギュラーを務める中川湧眞(4年)、岡村優太(4年)に加え、堀田倭(2年)も春から好調を維持。CTBでの起用が濃厚なコンラッド・セブンスター(2年)も控えており、近藤共同主将は「両WTBにいかにいいボールを供給できるか。BKで取り切る力を高めたい」と意気込む。

 過去2年は大学選手権で力を出しきれず、不完全燃焼のままシーズンを終えた。その反省から、今季は一人ひとりが普段の練習から100㌫出しきることを徹底。その成果を発揮し、念願のタイトルをつかみたい。

(文/直江光信)

※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。

<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月24日 vs京産大△35-35
8月27日 vs天理大○41-19

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