【2024年度戦力分析・青山学院大学】節目の年に結果を残す。
[青山学院大学(昨季関東大学対抗戦A 7位)]
ここ数年、入替戦出場を余儀なくされている青学大だが、今年は創部100周年の節目の年。入替戦の回避、そして1994年以来の大学選手権出場が関係者の思いだ。
春季大会はCグループで4勝を挙げて2位と幸先のいいスタートとなった。春は基礎プレーに重点を置いて練習に取り組み、その結果、Aチームだけでなくチーム全体のレベルアップに成功。「リーグ戦の体が大きな相手にも通用した」(CTB河村凌馬主将(4年))と、特にブレイクダウン周辺のプレーには手ごたえをつかんだ。一方、やや安定感を欠いた80分通してのゲームメイクを課題に挙げる。SO青沼駿昌(4年)を軸に、キックの使い方やボールの動かし方など、夏合宿でどこまで仕上げることができるかがカギを握る。
左PR木村陽太(2年)、右PR安部駿亮(4年)が定着し、スクラムは安定感が増した。BKは去年、なかなかメンバーを固定できなかったが、今年はSO青沼、インサイドCTB河村、アウトサイドCTB榎本拓真(4年)と春から固め、プレーの精度も増してきた。それをスピードがある2年生のCTB山田壮、CTB平岡勝凱、WTB白石颯、そしてルーキーのWTB山本啓太らがサポートする。
開幕から明大、帝京大、筑波大、早大と上位とのマッチアップが続く。「開幕戦の明大戦は、自分たちの実力を図るという意味でも大事な試合。強い相手にどれだけチャレンジできるか楽しみにしている」と河村主将。序盤の戦いを終盤の順位争いにどうつなげられるかがカギとなる。
(文/岩佐直人)
※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。
<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月18日 vs摂南大●26-46
8月21日 vs法大○55-21
8月24日 vs関西学大●21-80 ※定期戦