日本代表 2024.07.19

7月テストマッチ最後のイタリア戦、日本代表は「自分たちのラグビー」に集中。

[ 編集部 ]
7月テストマッチ最後のイタリア戦、日本代表は「自分たちのラグビー」に集中。
オンラインでの取材に対応するリーチ マイケル キャプテンとエディー・ジョーンズHC(©︎JRFU)

 札幌ドームで7月21日に開催される「リポビタンDチャレンジカップ」イタリア代表戦を2日後に控えた7月19日、日本代表のエディー・ジョーンズHCとキャプテンのリーチ マイケルが取材に応じた。

 7月13日に23-25で敗れたジョージア戦後、約1週間の中で「ストロング」な良い準備ができたと話すエディーHC。攻守とも、自分たちのラグビーに集中していると強調した。
 イタリア戦にFL(7番)で先発出場するキャプテンのリーチ マイケルも、相手より自分たちのプレーにフォーカスしていると語った。

 ジョージア戦での危険なプレーで、試合後にレッドカードと3試合の出場停止処分を受けたSH齋藤直人に代わり、イタリア戦は小山大輝が先発出場する。
 エディーHCは小山について「途中出場のフィニッシャーとして良い動きをしてきた」と評価。先発出場のチャンスを得たイタリア戦は、ラック周辺のディフェンスをコントロールし、アタックでは前に進むプレーを期待していると話した。

 現体制下で初先発となるSO松田力也には合宿で「課題」を伝え、これまでのスタイルからの転換を促していた。ハードなトレーニングを重ねて成長した松田にイタリア戦でのチャンスを与えたという。

 初キャップを掴むLO桑野詠真は馬力があり「ハードワーク」できること、ラインアウトでもう一人のLOワーナー・ディアンズのプレッシャーを軽減できることを評価し、起用したという。
 合宿で同部屋のリーチも「チームにエナジーを与えてくれる」との言葉を加えた。

 エディーHCは対戦相手のイタリアについて、アルゼンチン出身のゴンサロ・ケサダHCが以前にフランス・トップ14のスタッド・フランセを指揮していたことから、フランスラグビーのスタイルを取り入れたキックスキルがあるとの認識を示した。
 また来日メンバー33名のうち18名が同じクラブチームのベネトン(ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ)でプレーしているため、高い連携力があると分析している。

 エディーHC以下、フォーカスを合わせるのは自分たち自身。結果には満足していないものの、進んできた方向性には手応えを感じている。特にアタックでは自分たちのスタイルを示す効果的な時間帯を生み出せているが、さらに「一貫性」が必要であるとの認識を示した。
 若いチームであるため連携を深めるための時間が必要となるが、イタリア戦も良い機会と捉えている。
 7月のテストマッチシリーズ最終戦でも、これまで歩んできた道と方向をブレずに進んでいく意思を示した。

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