香港、韓国が先勝。アジアラグビー男子チャンピオンシップ2024
日本代表を除いたアジア男子の最強を決める「アジアラグビーチャンピオンシップ(ARC)2024」が6月1日に開幕した。大会5連覇を目指す香港代表を筆頭に、韓国代表、マレーシア代表、さらに今季はUAE代表が加わり、22日まで総当たりで覇権を競う。
開幕節は香港が地元にUAEを迎えた。UAEに先制されるも8トライを奪い52(前半26-5)5と圧倒した。韓国もホームでマレーシアと対戦、前半で6トライ38-0とするなど55-5で一蹴した。
<香港代表は先制されるも逆転でUAE代表をくだす>
6月1日、香港フットボールクラブで行われた開幕ゲーム。前半開始から香港がUAE陣へ入る。しかし6分、右ラインアウトから中央へ展開したボールをUAEの巨漢WTBイモシ・べセナウアがパスカットし、80メートルを走り切り左中間へトライを決めた。コンバージョン(G)は失敗したが、5-0と先制して会場を驚かせた。
しかし香港は焦らず攻めると16分、敵陣5メートルの左ラインアウトを押し込んでHOジョニー・マコーミックがインゴールへ運んだ。GはCTBトム・ヒルが難なく決めて7-5と逆転。
ここから香港のトライラッシュが始まる。19分、自陣からのハイパントをハーフウェーライン付近でFBポール・アルテーエルがキャッチし、フォーローしたSHハリー・レイドラーへ。レイドラーが45メートルをラン、左中間へ仕留める。レイドラーは5分後にも、自陣からつないだボールをもらい左隅へ2トライ目のダイブ。19-5とリードを広げる。34分にはゴールライン前で継続しCTBヒルが中央へ仕留め、自らGも成功し26-5でハーフタイムになった。
後半も香港がUAEエリアで支配する。5分、22メートル線内の左ラインアウトから押し込み、パスを受けたCTBヒルが連続のファイブポインターに。Gも決めて33-5。
3分後にはUAEのラインアウトをスチールし、つないで右WTBチャールズ・スミスが右隅へ。G成功し40-5と試合の行方は決まった。その後も2トライ12点を加え52-5で初戦を飾った。
<韓国代表はNO8ファン・ジョンウクが前半ハットトリック、55-5と大勝>
韓国仁川市の南洞ラグビー場。6月2日、午後2時キックオフで韓国代表✕マレーシア代表がぶつかった。
キックオフはマレーシア、このボールが韓国右WTB李ヨンウン(OK金融)へ渡るとディフェンスをかわして敵陣10メートル内側へ侵入した。継続する中でマレーシアが反則を犯す。SOチョン・ブヒョン(現代グロービス)が右中間からPGを狙うもポストに嫌われた。
6分、韓国は敵陣、右中間スクラムを得る。後方から走り込んだインサイドCTB李ジンギュ(現代)があっさりとトライラインを越えた。G失敗で-5-0。
14分には5メートル線の左ラインアウトを押し込みジャンパーのLOソ・ジョンス(軍体育部隊)が2本目のトライを決める。SOチョンが負傷でコ・スンジェ(OK)に代わっていたが、コがきっちりと決めた。17分、マレーシアがようやく韓国陣22メートルまで入り、韓国の反則でSOリー・チャップマンがPGを狙ったが、これは外れた。
24分、韓国は右隅5メートル線のゴール前スクラムを押す。後方にいたNO8ファン・ジョンウク(現代)が持ち出してねじ込んだ。2分後には中央線から敵陣へ入ったところでLO李ヒョンジェ(現代)が絶妙なオフロードパスをWTB李ヨンウンへ渡す。40メートルのランで中央へ仕留める。
30分、キックリターンから持ち込んだボールをNO8ファンが2本目のトライを決めると、39分にはスクラムトライでファンがハットトリックを記録。38-0と前半で試合を決めた。
後半も最初に韓国が5点を追加する。9分、マレーシアが韓国ゴール前5メートルの右ラインアウトからサインプレーでFWモハド・ビンアモクがタッチライン際へ走り込んで右隅へ初トライを奪った(43-5)。しかし韓国はその後も2トライを決めて計9トライの猛攻で55-5とし、フルタイムを迎えた。
次節は6月8日にマレーシア代表✕香港代表(マレーシア)、9日にUAE代表✕韓国代表(ドバイ)が行われる。