日本代表 2024.05.21

男子セブンズ日本代表はセブンズチャレンジャー総合8位でプレーオフ進出逃す。石田主将「逆境をチャンスに変えたい」

[ 編集部 ]
男子セブンズ日本代表はセブンズチャレンジャー総合8位でプレーオフ進出逃す。石田主将「逆境をチャンスに変えたい」
キッカーを務める野口宜裕©World Rugby

 男子7人制日本代表は、昨年11月におこなわれたアジア最終予選で優勝し、今年7月のパリ五輪出場を決めているが、「HSBC SVNS」のコアチームからは降格しており、昇格をかけたプレーオフの出場権を争う「ワールドラグビーHSBCセブンズチャレンジャー」に参戦していた。

 ここまでは第1戦・ドバイ大会で5位、第2戦・モンテビデオ大会で10位となり、総合ランキングで7位につけていた。

 そして5月18、19日、ミュンヘンでおこなわれた最終戦(第3戦)に出場。この大会で上位に食いこみ、総合順位で上位4チームに入れば、5月31~6月2日にマドリードでおこなわれるプレーオフに出場することができたが、10位に終わりプレーオフ出場を逃した。

 大会初日はプールCでケニア、チリ、ポルトガルと対戦し、それぞれ12-28、12-26、7-28と3敗を喫し、2日目は9位決定準決勝へ。

 パプアニューギニアとの対戦は、点の取り合いとなった。植田和麿のトライで先制したが2本返され、その後、津岡翔太郎、石田大河の連続トライで21-12と逆転したが、再び2トライを奪われ21-26とPNGが再逆転。
 それでもあきらめない日本は同点に追いつき、さらに植田和麿がこの日2つ目のトライで勝ち越した。最後に古賀由教のダメ押しのトライで38-26とし、今大会初勝利を挙げた。

 続く9位決定戦では、初日に7-28で敗れているポルトガルが相手。開始から4連続トライを奪われ0-28。そこから石井大河、丸尾崇真のトライで12-28と追い上げるも、最後は1トライずつ加えて17-35で敗れた。

 この結果、総合順位で8位となり、12チームが参戦する「HSBC SVNS」の下位4チームとセブンズチャレンジャーの上位4チームが昇降格を争うプレーオフ進出はならなかった。パリ五輪に向け、試練の時間が続いている。

 石田吉平主将は、「今大会はオリンピックに向けて最後の大会でしたが、まだ自分たちの形を体現することができず、悔しい結果となりました。オリンピックに出場するチームで、こんなにどん底を味わっているチームはないと思います。だからこその強さというものを出していきたいと思いますし、逆境をチャンスに変えて、オリンピックでメダルを獲得できるように残りの日々を大切に全力で取り組んでいこうと思います」とコメントした。

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