欧州チャンピオンズカップ準々決勝 タタフ所属のボルドーと3連覇狙ったラ・ロシェルは敗退
ヨーロピアンラグビーに南アフリカ勢も加わって同エリアの最強クラブを決める「チャンピオンズカップ」は、現地時間4月13、14日にプレーオフの準々決勝がおこなわれ、ハーレクインズ(イングランド)、レンスター(アイルランド)、ノーサンプトン・セインツ(イングランド)、トゥールーズ(フランス)が勝って4強入りとなった。
日本代表キャップ保持者のテビタ・タタフが所属するボルドー・べグル(フランス)は、地元のスタッド・シャバン・デルマスでハーレクインズと戦い、41-42で敗れた。
タタフはNO8で先発し、49分(後半9分)までプレー。ボルドーは16点ビハインドから後半巻き返し、6点差で迎えた終盤の75分にWTBマドシュ・タンブェがトライを決めたが、SHマキシム・リュキュのコンバージョンキックは外れ、惜敗となった。
勝ったハーレクインズは初の準決勝進出。
チャンピオンズカップ3連覇を目指したラ・ロシェル(フランス)は、2022年、23年の決勝で戦ったレンスターと今回は準々決勝で激突することになり、13-40と完敗した。
ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ(アイルランド、ウェールズ、スコットランド、イタリア、南アフリカのプロチームが競うリーグ)の首位チームでもあり、リベンジに燃えたレンスターは、10点リードで迎えた後半早々、すばやいパス回しからFLライアン・ベアードが左外を抜けてインゴールに持ち込み追加点を挙げると、その後も差を広げ、終盤にはこの日最初のトライゲッターだったWTBジェームズ・ロウがクロスキックを追ってフィニッシャーとなり、打倒ラ・ロシェルを果たした。
24季ぶり2度目のチャンピオンズカップ優勝を目指すプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)首位のノーサンプトンは、南アフリカ勢で唯一8強入りしたブルズと対戦し、59-22で制した。
ノーサンプトンは6点差で迎えた後半早々、CTBトミー・フリーマンがハーフウェイから突破してサポートのLOアレックス・コールズがゴールに持ち込みリードを広げると、その後4トライを追加し、後半は無失点でブルズを下した。
前日にボルドーとラ・ロシェルが敗退し、フランス勢唯一のチームとなったトゥールーズは、エクセター・チーフス(イングランド)に64-26と大勝、3季ぶりの欧州制覇へ向け前進した。
トゥールーズは、左膝の前十字靱帯断裂から復活したSOロマン・ンタマックが快走で最初のトライを獲得。その後、チームはイエローカードを受け逆転されたが、シーソーゲームとなり47分(後半7分)に再びリードを奪うと、その後はトライラッシュとなり、57分には、パリオリンピックを目指し7人制にも挑戦しながらトゥールーズでもハードワークを続けるSHアントワンヌ・デュポンが鋭いステップからゴールへ走りきり、ホームのスタッド・エルネストワロンを沸かせた。
準決勝は現地時間の5月4、5日におこなわれる。対戦カードは、レンスター対ノーサンプトン、トゥールーズ対ハーレクインズとなった。
決勝は同月25日、ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムでチャンピオンが決まる。