トヨタヴェルブリッツがトップ4入りへ望みつなぐ。ダイナボアーズに競り勝ちBPも獲得
プレーオフ進出へ向け、もうひとつも負けられない状況にあるトヨタヴェルブリッツは、リーグワン初開催となった長崎県のかきどまり陸上競技場で4月13日、三菱重工相模原ダイナボアーズに34-20で競り勝った。トライ数で3本差をつけたため貴重なボーナスポイントも獲得し、総勝点34(7勝6敗)となり、トップ4入りへ望みをつないだ。
ヴェルブリッツは前半6分、敵陣深くに入ってフリーキックを得ると、速攻を仕掛けてNO8ピーターステフ・デュトイが突進でゴールに迫り、すぐにボールを動かし、WTB和田悠一郎が先制トライを決めた。その後、両チームともペナルティゴールで得点し、8-3で前半を終えた。
後半に入り、ミスや反則が続いたヴェルブリッツに対してダイナボアーズが48分(後半8分)に攻め込み、WTBタウモハパイ ホネティがトライゲッターとなり、コンバージョンも決まり逆転した。
ダイナボアーズはさらに51分、ラインアウトは失敗してスチールされたものの、相手がはたいたボールをLOウォルト・スティーンカンプが確保してゴールへ走りきり、追加点となった。
しかし、負ければプレーオフ争いから脱落となるヴェルブリッツは、55分、敵陣深くに入ってモールドライブ後、強いランナーを当ててボールを動かし、SOボーデン・バレットが抜けてトライを挙げ、流れを引き戻した。
すると、2分後にはラインアウトスチールからバックスのゲインで再び攻め上がり、テンポよくボールを動かしてWTB和田がフィニッシュし、逆転した。
その後、同点に追いつかれたが、ヴェルブリッツは64分、SOバレットの「50:22キック」で敵陣深くに入ると、ラインアウトからモールで前進後、ショートサイドへ走り込んできたバレットがSHアーロン・スミスからパスを受けて左隅にトライ。難しい角度からのコンバージョンも決め、7点勝ち越しとなった。
世界最優秀選手賞を2度獲得したことがあるバレットは、67分にも、ニュージーランド代表で長年コンビを組んできたスミスと連係してランとキックでチャンスメイクし、FB高橋汰地のトライを演出。リードを広げたヴェルブリッツは、トライ数3本差をキープして逃げきり、欲しかった勝点5を獲得した。