D3のブルーシャークスが昇格に王手。D2最多観客入った一戦はキューデンヴォルテクスが制す
清水建設江東ブルーシャークスが昇格に王手をかけた。3月31日、神奈川県の小田原市城山陸上競技場でおこなわれたディビジョン3の第11節でマツダスカイアクティブズ広島と対戦し、71-17と大勝した。
総勝点29となって3試合を残す江東ブルーシャークスは、次節のクリタウォーターガッシュ昭島戦で引き分け以上なら、トップ2が確定して自動昇格が決まる。
一方、敗れたスカイアクティブズ広島は、入替戦出場権争いが現実的となり、それをつかめる位置の3位にいるが、残り試合がひとつ多い4位・ウォーターガッシュ昭島との勝点差はわずか2ポイントで、直接対決がある最終節まで厳しい戦いが続きそうだ。
2位と3位の激突となった注目の試合で、江東ブルーシャークスは前半3分、相手ディフェンスが前へ詰めてきたところ、NO8トロケ マイケルがかわして抜け、力強い走りで次々とタックルを振りきり先制した。13分にはスクラムで圧力をかけてターンオーバーし、パワフルなCTBオルビン・レジャーのトライにつながった。
対するスカイアクティブズ広島は19分、スクラムを起点にCTB本山峻也の力強いボールキャリーでゴールに迫り、すばやくリサイクルしてワイドにボールを動かし、WTB中村悠人がインゴールに持ち込み5点を奪い返した。
しかし、江東ブルーシャークスは23分、敵陣深くでペナルティキックを得ると、クイックタップで速攻を仕掛け、WTB野田涼太のトライで流れを引き戻した。30分には、スクラムからNO8トロケがサイドアタックで3人のタックルを破り追加点。35分にはWTB金澤徹がしなやかな走りで大きくゲインし、つないでSOリマ・ソポアンガがフィニッシャーとなった。江東ブルーシャークスの勢いは止まらず、ハーフタイム前にはスクラムで圧倒して相手の反則を引き出すと、ラインアウトからモールでゴールに迫り、ボールを動かしてFBコンラッド・バンワイクがラインを割った。
前半だけで40-5と大きくリードした江東ブルーシャークスは、後半早々にはCTBレジャーがタックラーを弾き飛ばしてハーフウェイから独走し、その後も4トライを追加。守っては、後半の相手の反撃を12点に抑え、大勝となった。