国内 2024.03.09

全勝対決制したのは埼玉ワイルドナイツ。東芝ブレイブルーパス東京を下し首位キープ

[ 編集部 ]
全勝対決制したのは埼玉ワイルドナイツ。東芝ブレイブルーパス東京を下し首位キープ
ブレイブルーパスの三上正貴にプレッシャーをかけるワイルドナイツのマーク・アボット(撮影:松本かおり)


 ラグビー国内最高峰のリーグワン・ディビジョン1は第9節に入り、埼玉・熊谷ラグビー場で3月9日、開幕から全勝同士だった埼玉パナソニックワイルドナイツと東芝ブレイブルーパス東京が激突、勝点差で首位だったホストチームのワイルドナイツが36-24で熱闘を制した。

 1万3389人の観客が入ったスタジアムを最初に沸かせたのは東芝ブレイブルーパス東京のSOリッチー・モウンガだった。開始早々、相手のキックボールを手にすると自陣から果敢にランを仕掛けてディフェンスを破り、そのままゴールへ走りきり先制した。

 しかし、埼玉パナソニックワイルドナイツは7分、ゴール前でペナルティキックを得ると、タップから仕掛け、粘り強く守る相手に対し、FLラクラン・ボーシェーが仲間のサポートも得てインゴールにねじ込み、トライが認められた。

 その後、ワイルドナイツはペナルティゴールでリードする。

 両チームとも接点の攻防激しく、27分にはワイルドナイツ主将のHO坂手淳史がモウンガに対して低く鋭く突き刺さり、PRクレイグ・ミラーとLOルード・デヤハーがすぐにサポートしてペナルティを獲得、SO松田力也がショットを狙ってリードを広げた。31分にもブレイブルーパスの反則があり、松田が正確な右足で加点。

 19-10としたワイルドナイツはその後、堅守も発揮してリードを保った。

 そして45分(後半5分)、ワイルドナイツは敵陣22メートルライン付近のスクラムで圧力をかけ優勢になると、CTBダミアン・デアレンデなど力強いランナーも活かしてゴールに迫り、根気よくアタックを継続し、粘ったSH小山大輝からボールをもらったWTB長田智希がフィニッシュ。
 50分にはキック&チェイスでプレッシャーをかけ、相手が処理ミスしてインゴールに転がったボールをFB山沢京平が押さえ、29-10とした。

 一方、ブレイブルーパスは危険なプレーをした選手が一時退出となり、1人少なくなったものの果敢に反撃し、66分に敵陣深くに入ると、LOワーナー・ディアンズがブレイクダウンから持ち出して密集を抜け、インゴールに持ち込んだ。さらに、まだ数的不利だった70分にもゴールに迫り、NO8シャノン・フリゼルがすばやくリサイクルしてパスをもらったPRタウファ・ラトゥが突っ込んでトライを決め、コンバージョン連続成功で5点差に詰めた。

 勢いづくブレイブルーパス。しかし、74分、ワイルドナイツはベテランHO堀江翔太がブレイクダウンで激しくファイトして相手の反則を引き出し、いやな流れを止めた。
 そして、攻めに転じたワイルドナイツは78分に敵陣深くに入ると、がまんしての連続攻撃をLOマーク・アボットがフィニッシュし、勝負を決めた。

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