クボタスピアーズのHO杉本博昭が今季かぎりで引退。「やりきった」
クボタスピアーズ船橋・東京ベイは2月21日、所属するフッカーの杉本博昭が2023-24シーズンをもって現役を引退すると発表した。今月末に35歳の誕生日を迎える杉本は、「この度、これまで情熱を持って捧げてきたラグビーを引退することにいたしました。自分のことをよく知っているからこそ『やりきった』という気持ちが強く、悩み抜いて出した決断です。残りわずかな時間を大切な皆さまと最後まで悔いのないように過ごしたいという思いから、チームにご協力いただいて発表することにいたしました。チームメイト・スタッフには本当に感謝しています」とコメントした。
大阪工業大学高校(現・常翔学園)、明治大学出身。若いころはバックローでプレーし、高校日本代表、U20日本代表にも選出された。スピアーズには2011年に入団し、公式戦通算114試合(2月21日時点)に出場、昨季はチーム初の日本一に貢献した。
「私がここまでプレーできたのは、関わってくれたすべての人の支えのおかげです。良い意味でも悪い意味でもたくさんの経験をさせていただき、成長することができました。また、ラグビーは人生に欠かすことのできない生涯続く仲間の大切さや、相手を思いやる気持ちを教えてくれました。お互いの感情をぶつけ合う時もありましたが、仲間がいると辛いことがあっても笑って過ごすことができました。振り返るととても充実したラグビー人生でしたし、一言では表せないほど感謝の気持ちでいっぱいです」
2023-24シーズンは中盤に差し掛かったところで、スピアーズの一員としての杉本の戦いはまだ続くが、いつも応援してくれるファンへ向けてはこうコメントした。
「ピンチやチャンスの時に幾度となく困難を乗り越えられたのも、皆さまの大きな声援や拍手によって生まれた見えない力のおかげです。鳥肌が立つあの感覚は絶対に忘れません。これまで本当にありがとうございました。最後までどうぞよろしくお願いいたします!!」