ジェシー・クリエル、イーグルス離脱を前に明かした世界一戦士としての思い。
無念の途中離脱だ。
横浜キヤノンイーグルスは1月20日、南アフリカ代表68キャップで2019年加入のジェシー・クリエルが一時離脱すると発表。本人のコメントによると「親指の状態」が芳しくなく、メスを入れるとのことだ。
25日発売の『ラグビーマガジン3月号』では、「解体心書」のコーナーでクリエル自らが半生を語っている。チームに帯同中だった1月中旬に取材に応じ、少年時代の逸話、過去3度出場したワールドカップに関する物語も明かしてくれている。
たとえば2019年の日本大会で優勝した際のラシー・エラマス ヘッドコーチについては、こう賛辞を贈る。
「出会ったなかで過去最大のコーチです。選手のやる気を出させるのがうまいんです。私には、挑戦的な言葉で奮い立たせるようにしてくれました。また問題があった時、指摘するのは簡単ですが、解決策まで具体的に示してくれる人はなかなかいません」
その日本大会ではけがで途中離脱を余儀なくされたとあり、23年のフランス大会への思いは強かった。先発の13番として2連覇を果たすまでの心境を、このように表現した。
「(日本大会時は)大会前まで試合に出て、貢献できたとも実感しています。ただ時に、ラグビーには残酷なことがある。受け止めなければいけませんでした。(フランス大会では)勝つこと、2連覇の一員になること、そして、最後までやり切ることを目指しました」
その願いをかなえたいま、国際的戦士として次回オーストラリア大会への意欲も示す。かつ、リーグワンに集中しているとも話した。
今回、クラブを離れることを受け、このような声明を発している。
「イーグルスのメンバーとフィールドに立てないのは非常に残念ではありますが、サポーターの皆様には引き続きチームをサポートしていただきたいです。イーグルスには素晴らしいことを成し遂げる力があり、チームは皆様からの日々のサポート、毎週末の試合でのサポートが必要です」
「欠場する試合を出来るだけ少なくし、シーズン終盤の試合には復帰したいと考えており、可能な限り早い復帰に向けてベストを尽くします」
復活が待たれる。