セブンズ 2023.12.11

セブンズ・ケープタウン大会で女子日本10位、優勝は豪州。男子はアルゼンチンが制す。

[ 編集部 ]
セブンズ・ケープタウン大会で女子日本10位、優勝は豪州。男子はアルゼンチンが制す。
9・10位決定戦で独走トライを決めた大谷芽生(Photo: Mike Lee - KLC fotos for World Rugby)


 7人制ラグビー“セブンズ”の強豪が半年間にわたって世界各地を転戦するワールドシリーズ(HSBC SVNS 2024)は、南アフリカのケープタウンで現地時間12月9日、10日に第2ラウンドがおこなわれ、女子セブンズ日本代表は10位に終わった。

 参戦する女子の12チームが3組に分かれて総当たり戦をおこなった結果、9位以下のトーナメントに進むこととなった日本は、大会最終日にまず、開催国の南アフリカと対戦。トップレベルのスピードを持つ原わか花が自陣深くのスクラムから持ち出して約80メートル走りきるなどトライを重ね、27-7で制した。

 しかし、9・10位決定戦ではブラジルに14-15と逆転負け。
 前半に連続失点し0-10で折り返した日本は、後半1分に大谷芽生がダミーの動きから抜けてゴールへ走りきり、コンバージョンも成功で3点差に詰めた。そして数分後、ブラジルの選手が危険なタックルをして一時退出となり、数的有利となった日本は須田倫代のビッグゲインからチャンスを広げて吉野舞祐も好走でゴールに迫り、サポートについた堤ほの花が逆転トライを決めた。
 だが、14-10で迎えた試合終了間際、日本は反則が続いてピンチとなり、自陣深くで懸命にディフェンスしたが、ブラジルも必死でつなぎ、トライを奪い、逆転ゲームとなった。

ケープタウンで優勝したアルゼンチン男子と豪州女子(Photo: Mike Lee – KLC fotos for World Rugby)

 優勝したのは、女子はオーストラリア、男子はアルゼンチン。

 女子のオーストラリアは決勝でフランスと対戦し、29-26で接戦を制した。
 オーストラリアは先にトライを重ねて22点リードするも、反撃を許し、ヘッドコンタクトの危険なタックルをした選手にレッドカードが出て退場となり、後半は6人で戦うことになった。後半3分には3点差に詰められた。それでも、ハードワークで数的不利をカバーし、終盤には、今年、東京山九フェニックスでもプレーした22歳のケイトリン・シェイヴが左外を振りきってゴールへ駆け抜け、貴重な追加点を獲得。フランスは試合終了間際にトライを奪い返し、リスタートはあったが、長めだったキックオフのボールをオーストラリアが確保して外に蹴り出し歓喜となった。
 女子のオーストラリアは第1ラウンド・ドバイ大会に続く金メダル獲得である。

 そして、ドバイ大会で準優勝だった男子のアルゼンチンは、ケープタウン大会は決勝で男女ダブル制覇を狙ったオーストラリアと対戦し、45-12で今季1冠目となった。
 序盤にオーストラリアがイエローカードをもらい、アルゼンチンは数的有利の時間帯に相手のミスもあって2トライを挙げた。その後もペースを握り、28-0で迎えた後半に2トライを奪い返されたが、再び突き放して勢いに乗り、快勝となった。

 今季シリーズの第3ラウンドは年明けとなり、1月26~28日にオーストラリアのパースで開催される。

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