セブンズ 2023.12.10

女子セブンズ日本代表はケープタウン大会で8強入りならず 初日にスペイン下すも2敗

[ 編集部 ]
女子セブンズ日本代表はケープタウン大会で8強入りならず 初日にスペイン下すも2敗
スペイン戦で2トライを挙げた水谷咲良 (C)JRFU


 セブンズのワールドシリーズ(HSBC SVNS 2024)は第2ラウンドが南アフリカのケープタウンで始まり、女子セブンズ日本代表は初日のプール戦でスペインに勝ったものの2敗を喫し、準々決勝進出を逃した。

 日本は初戦でフィジーと対戦し、12-36で敗れた。
 序盤に失点を重ねたあと、前半5分に堤ほの花の好走で敵陣22メートルラインに迫り、キャプテンの平野優芽がギャップを抜けてトライを奪い返したが、ハーフタイム前にも相手のスピードランナーを止められず、7-19で折り返した。
 後半早々、日本は水谷咲良の果敢な走りで敵陣深くに入ったが、ブレイクダウンでターンオーバーされ、カウンターを許し失点。フィジカルバトルも激しく挑んだが、パワーとスピードを兼ね備えたフィジーがボールキープで点差を広げた。
 日本はラストプレーで懸命にボールをつなぎ、吉野舞祐がトライを挙げ意地を見せたが、黒星スタートとなった。

 2戦目では、前週のドバイ大会を制したオーストラリアに挑み、0ー54と完敗した。
 立ち上がり、ボールをキープしていた日本だが接点でターンオーバーされ、まもなく失点。3分にも自陣深くでプレッシャーをかけられ相手ボールとなり、連続トライを許した。日本は自陣で劣勢が続き、ブレイクダウンで苦しみ、流れを変えることができなかった。ひたむきにチャレンジし続けたものの、後半に入ってもオーストラリアが主導権を握り、スクラムでもターンオーバーされるなど圧倒され、大差がついた。

 2連敗となった日本だが、プールA最終戦ではスペインに22-19と逆転勝ちした。
 この試合も相手にリードを許す苦しい展開となったが、14点ビハインドで迎えた前半7分、快足の堤がハーフウェイからゴールへ走りきり5点を奪い返すと、リスタートのキックオフでもボールを確保し、三枝千晃の力走もあって敵陣深くに入り、アタックを継続して水谷がトライゲッターとなった。
 10-14で迎えた後半、日本は辛抱強くディフェンスし続け、4分に失点してしまったものの、リスタートのキックオフをスペインが失敗してボールを手にし、辻崎由希乃のビッグゲインでチャンスとなり、水谷がフィニッシュ。コンバージョンも成功で2点差に詰めた。そして、タフな日本は試合終了間際にも果敢に攻めて辻崎がトライを決め、逆転勝ちとなった。

 しかし、プールAで3位となった日本だがトップ8入りを逃し、大会最終日の10日は9位以下のトーナメントに臨む。

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