セブンズ日本代表が男女そろってパリ五輪出場権獲得! アジア予選の熱闘制し歓喜
2024年のパリオリンピック出場をかけた7人制ラグビー(セブンズ)のアジア予選は、11月19日に大阪・ヨドコウ桜スタジアムで順位決定戦がおこなわれ、日本は男女そろって優勝し、3大会連続のオリンピック出場を決めた。
どちらとも熱闘の末に歓喜の瞬間を迎えた。
先にパリ行きを決めたのは女子セブンズ日本代表“サクラセブンズ”だ。
準決勝で香港を33ー5で下すと、決勝ではアジア競技大会金メダルのライバルである中国と対戦し、21-14で制した。
中国に先制された日本だが、準決勝で攻守に大活躍だった大谷芽生がこの試合でも躍動し、流れを変えた。前半3分、大谷は自陣深くから中央を突破してゴールへ走りきり、同点に追いついた。日本はディフェンスでも奮闘し、6分にまたも大谷が好走で抜けてゴールに持ち込み、14-7とリードして前半を終えた。
後半早々、中国が反撃を試みたが、エースを堤ほの花が止め、日本はムードをよくする。そして3分、自陣からアタックを継続してキャプテンの平野優芽が抜け、トライを決めてリードを広げた。
粘る中国は5分にトライを奪い返して7点差に詰め、ホーンが鳴ったあとも怒涛の攻撃を続けたが、日本は粘り強く守り、最後は堤が果敢に前に出て相手選手を押し戻し、ターンオーバーに成功。まもなく歓喜となった。
男子セブンズ日本代表は準決勝でUAE(アラブ首長国連邦)に苦しみながらも21-5で制し、決勝進出。そして、パリオリンピック出場をかけたファイナルでは、10月のアジアセブンズシリーズや9月のアジア競技大会で敗れていた香港と対戦し、21-14で競り勝った。
香港に先制された日本だが、前半3分、フィジカルの強さもある石田大河がタックルを2つ外してゴールへ走りきり、コンバージョンも決まって同点に追いついた。
しかし、難敵の香港は7分、日本のディフェンスの裏にボールを蹴ってチェイスに競り勝ち、勝ち越し。後半に入ってもブレイクダウンなどで日本にプレッシャーをかけた。
だが、ホームで熱い声援を受けた日本は7-14で迎えた後半6分、敵陣22メートルライン内に入ると、石田吉平が軽快な動きで相手を惑わし、オフロードパスをもらった谷中樹平が中央を抜けてトライ。コンバージョンも成功で同点に追いついた。
そして、ホーンが鳴ったあと、相手に反則があってPKから攻めた日本。奥平湧の力走でゴール右に迫ったあと、サポートもついてすばやくボールを動かし、最後、丸尾崇真がタックルを振りきってゴールライン上にボールを押さえ、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)でトライが認められ、劇的な勝利となった。
なお、男子の2位・香港と3位・中国(3位決定戦でUAEに36ー0で勝利)、女子の2位・中国と3位・香港(3位決定戦でタイに12-0で勝利)は、来年6月に予定されている世界最終予選(敗者復活戦)に出場し、最後の1枠を争う。