国内 2023.11.19

中京大が25年ぶり出場の全国大学ラグビー選手権で歴史的勝利 八戸学院大を圧倒

[ 編集部 ]
中京大が25年ぶり出場の全国大学ラグビー選手権で歴史的勝利 八戸学院大を圧倒
力強い走りを見せた中京大のNO8レイナード・ムートン。前半30分にはトライも決めた(撮影:イワモトアキト)


 第60回全国大学ラグビー選手権大会が11月19日に開幕し、愛知・パロマ瑞穂ラグビー場で1回戦がおこなわれ、東海・北陸・中国・四国地区代表となって25年ぶり15回目の出場となった中京大学が北海道・東北地区代表の八戸学院大学(5年連続6回目出場)を76ー22と圧倒し、大会初勝利を挙げた。

 中京大は前半3分、敵陣22メートルライン手前からモールを組んでロングドライブでゴールラインを割り先制すると、6分にもラインアウトを起点に、今度はボールを回してNO8レイナード・ムートンの中央突破でチャンスとなり、サポートしたFL稲葉創太がトライゲッターとなった。中京大は勢いづき、10分には相手のラインアウト失敗でボールを手にすると、スピーディーかつ力強い連続攻撃で敵陣に入り、WTB河野生弥が左外を駆け上がってフィニッシュ。さらに、リスタート後にはLO中野直輝のブレイクからテンポよくボールを動かし、CTB橋本遥人がトライを決めた。

 一方、26点ビハインドとなった八戸学院大は15分、敵陣深くでのスクラムからボールを動かしてCTB長谷川龍二が5点を奪い返し、23分にもゴール前のラインアウト・モールからボールを出して、背番号12の長谷川がタックルをかわして連続トライを挙げた。

 しかし、中京大は流れを引き戻し、両チームとも1トライずつ追加して迎えた36分、リスタートのキックオフで、八戸学院大のレシーバーに対して中京大のWTB河野が果敢にプレッシャーをかけてボールを奪い、つないで最後は背番号11の河野がインゴールに持ち込み点差を広げた。
 中京大はさらに38分、CTB橋本が自陣深くから大きくゲインし、サポート選手もテンポよくつないで河野がフィニッシュ。ハーフタイム前にもう1本、今度はSO稲田鎮が中央を突破し、サポートについていたHO小畠健斗がパスをもらってトライゲッターとなり、キャプテンのCTB谷中廉がゴールキックで着実に得点を重ね、52ー15で折り返しとなった。

 大差をつけた中京大は後半も4トライを追加。
 八戸学院大は終盤にキックを使ってCTB宝田神響がトライを奪い返し意地を見せたが、勝ち上がったのは中京大だった。

 歴史的1勝をつかんだ中京大は、11月26日に福岡・ベスト電器スタジアムでおこなわれる2回戦で九州王者の福岡工業大学と対戦する。
 関東、関西勢は3回戦以降から登場する。

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