【花園予選】熱戦続く。新潟は北越が25年ぶり出場決定。秋田工は接戦制す。
北海道を皮切りに続々と出場校が決まる第103回全国高校大会。
10月の最終週には東北を中心に予選決勝がおこなわれ、各地で熱戦が繰り広げられた。
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新潟県決勝(10月28日)は、北越が開志国際を17-14の僅差で破り、25年ぶり2度目の花園出場を決めた。
北越は前半7分にモールで得た相手反則からFB中坪太智のPGで先制。その後、ゴール前に迫られたが粘り強く守り、キックを使いながら攻勢に出た18分にはモールを押し込んでリードを広げた。そのまま10-0のスコアで前半を折り返した。
雨が強く降った後半は、風上に立った開志国際がまず反撃に出る。12分、敵陣深くでのキックチャージを起点にトライを挙げて3点差まで迫ると、直後にもチャンスを作ったがパスミスで連続スコアならず。
中盤からでもリモールを組んで前進した北越が次第にペースを掴み、22分にはゴール前の肉弾戦から最後はHO大橋武生が貴重なトライを奪った。
しかし、開志国際はエースFB星遥大の快走からすぐさま点差を3点まで縮め、なおも敵陣深くでアタックを展開し続けた。それでも最後は北越の泥臭いタックルを前に追加点を奪えず。17-14でノーサイドの笛が鳴った。
秋田県決勝(10月29日)は、今季6度目の対戦となるライバル対決。今年も秋田工が秋田中央を12-5で下し、4年連続71回目の出場を決めた。
先制トライは秋田中央。前半4分だった。敵陣22㍍ライン付近でのアタックからSO門間奏汰がキックパス、WTB加賀谷翔栄が捕球してそのまま左隅に飛び込んだ。
秋田工の反撃は10分。敵陣深くでのアタックから、左に振って最後は2年生のFB安田心平がトライ、5-5の同点に追いついた。
秋田工は24分にもゴール前ラインアウトモールを押し切って逆転した。
後半はさらに拮抗した展開となり、互いにスコアできず。前半の12-5のスコアのまま、ノーサイドの笛を迎えた。
このほか、岩手県決勝では黒沢尻工が黒沢尻北を14-7と接戦をものにし、4大会ぶりに優勝するなど、緊張感のある試合が続いている。