各国代表 2023.10.30

2023年の世界最優秀選手はアーディー・サヴェア 「黒衣を着て最善尽くした。仲間に感謝」

[ 編集部 ]
2023年の世界最優秀選手はアーディー・サヴェア 「黒衣を着て最善尽くした。仲間に感謝」
ワールドラグビーアワード2023で大賞を受賞し、笑顔のアーディー・サヴェア(撮影:松本かおり)


 ラグビーワールドカップ2023の決勝で南アフリカに敗れ、優勝を逃したニュージーランドだが、ブラックジャージーの8番をつけて奮闘したアーディー・サヴェアが今年の世界最優秀選手(ワールドラグビー男子15人制プレーヤー・オブ・ザ・イヤー)に選ばれた。

 30歳になったサヴェアは、大会を通して傑出したパフォーマンスを見せ、力強いリーダーシップも発揮。年間12試合のテストマッチに出場し、その精力的な仕事ぶりは誰の目にも明らかで、ほかにノミネートされていたエベン・エツベス(南アフリカ・LO)、バンディー・アキ(アイルランド・CTB)、アントワンヌ・デュポン(フランス・SH)をおさえ、男子15人制ニュージーランド代表選手として6人目の大賞受賞となった。

アイルランドとのW杯準々決勝ではトライも決めたアーディー・サヴェア(Photo: Getty Images)

 パリのオペラ・ガルニエで現地時間10月29日におこなわれた表彰式に出席したサヴェアは、「とても特別なことです。ここに立てたことはとても恵まれていることだし、大変ありがたいと思っています。個人が目立つには、チームの基盤が必要です。フォズ(イアン・フォスターHC)、スキップ(サム・ケイン主将)、そして、今年とここ数年一緒に過ごしてきた仲間たち、それから、私たちのこれまでの道のりすべてに感謝します」とコメント。
 過去に、ニュージーランド人ではダン・カーターやリッチー・マコウなども受賞しているが、「彼らはレジェンドですが、私は同じ部類だとは思いません。私はただグラウンドに出て、黒いジャージーを着て、ベストを尽くしただけです。私にはそれしかできないし、隣では他の14人の仲間たちが同じことをしています」と述べ、誇り高きオールブラックスの一員としてやるべきことをやった結果だと、控えめに受け止めた。「今年だけでなく、ここ数年フォズのもとでチームが経験してきたことはとても特別なことで、昨夜はおとぎ話のような結末を迎えたかった。思うような結果ではなかったですが、オールブラックスは特別なグループであり、その代表としてプレーできることは本当に幸せなことです」と喜びを語った。

 なお、サヴェアは今後、ワールドカップを一緒に戦ったチームメイトのLOブロディー・レタリックとともにコベルコ神戸スティーラーズに加わり、12月9日に開幕する2023-2024シーズンのジャパンラグビー リーグワンに参戦する。

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