国内 2023.10.23

【関西大学ラグビーAリーグ】京産大が開幕4連勝。同志社大は開幕4連敗

[ 編集部 ]
【関西大学ラグビーAリーグ】京産大が開幕4連勝。同志社大は開幕4連敗
開幕4連勝の京産大。写真はSO奈須貴大。(撮影/平本芳臣)



 関西大学ラグビーAリーグは10月22日、京都市の宝ヶ池球技場で第4節の残り2試合があり、リーグ戦3連覇を目指す京産大は近大を35−8(前半21−8)で降し、開幕4連勝とした。勝ち点は18で、前節同様、首位の天理大を勝ち点1差で追いかける。

 昨年3位の同志社大は同7位の摂南大に32−34(前半18−24)と競り負け、1962年(昭和37)に本格的な関西リーグとなって以来、初の開幕4連敗を喫した。

 京産大はチームの特色のひとつであるモールが機能する。5−7と追い上げられた前半11分、ラインアウトモールを10メートルほど押し込み、最後はNO8シオネ・ポルテレがトライに変えた。

 後半24分には圧巻の約25メートルのロングドライブ。その後の展開でSO辻野隼大がインゴールを陥れた。辻野自身のゴールキックも決まり、35−8とダメを押した。

 廣瀬佳司監督は笑顔を浮かべる。
「自分たちの強みを引き出せた」
 近大の中島茂総監督は渋い表情。
「相手のディフェンスを崩せなかった」
 FWとBKがリンクする攻めは、京産大の前に出る防御に1トライに阻まれた。

立ってボールをつなぐ近大。写真はLO楠大輝。(撮影/平本芳臣)
力強さで勝ち切った摂南大。写真はPR今田伸太。(撮影/平本芳臣)

 同志社大は試合終了直前の約35メートルPGが成功せず、摂南大の前に涙を飲んだ。
「ああいう形で試合は終わったけれど、あそこまでもっていったことは評価できる」
 宮本啓希監督は最大13点差を逆転寸前まで詰めた選手たちをかばった。

 この日の同志社大は反応が鈍かった。18−24の後半6分には、ラックのこぼれ球をLOヴェティ・トゥポウに拾われ、トライにつなげられた。
「負けられない緊張からきていた」
 宮本監督は唇をかんだ。同志社大は前節の7位から最下位8位に沈んだ。

 この結果、4節時点の順位は、1位・天理大(勝ち点19/4勝)、2位・京産大(同18/4勝)、3位・関西学大(同17/4勝)、4位・立命大(同6/1勝3敗)、5位は近大、関大、摂南大(同4/1勝3敗)、8位・同志社大(同1/4敗)となった。

白星を手にできない同志社大。復調、復活はなるか。(撮影/平本芳臣)


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