ワールドカップ 2023.10.07

アルゼンチンは決戦へ先発11人変更。ボフェリ、マテーラなど休養十分で日本と激突!

[ 編集部 ]
アルゼンチンは決戦へ先発11人変更。ボフェリ、マテーラなど休養十分で日本と激突!
アルゼンチンのキーマンで、優れたゴールキッカーであるエミリアーノ・ボフェリ(Photo: Getty Images)


 ラグビーワールドカップで2007年に過去最高の3位という成績を収め、同じフランスの地で新たな歴史を作ろうとしているアルゼンチン代表“ロス・プーマス”が、10月8日にナントでおこなうプールステージの最終戦、準々決勝進出をかけた日本代表との大一番へ向けメンバーを発表した。

「先発の15人だけでなく、試合を終わらせる8人においても、バランスが良い布陣となった」

 そう話すマイケル・チェイカ ヘッドコーチは、かつてNECグリーンロケッツ東葛でディレクター・オブ・ラグビーを務めたこともあり、「私はこの国(日本)とチーム、そのメンタリティーについて経験がある。この国と同様、非常に規律あるチームだ。彼らは各試合でチームとして戦略的に何をしたいのかを知っている」と日本代表を見る。「前回のワールドカップで準々決勝に進出したのは彼らであり、我々ではないことはわかっているので、この状況を変えたいと思っている。我々はハングリー精神を持っており、勝ちたい」

 先週土曜日にチリ代表を59-5と圧倒したが、指揮官は「集中力が欠けた瞬間があった」と振り返り、選手たちには一貫性を保つことを求める。チリ戦からスターターは11人変更。そのうちの8人、キャプテンのHOフリアン・モントージャ、PRトマス・ガジョ、LOトマス・ラバニーニ、FLパブロ・マテーラ、SHゴンサロ・ベルトラノウ、CTBサンティアゴ・チョコバレス、WTBマテオ・カレーラス、そしてゴールキッカーでもあるWTBエミリアーノ・ボフェリは、チリ戦を休んで万全のコンディションで日本代表と激突する。

 チリ戦で記念の代表100キャップとなり、先制トライと7本のゴールキックをすべて成功しプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたベテランSOニコラス・サンチェスはリザーブとなり、若き司令塔のサンティアゴ・カレーラスが10番を取り戻した。

 23人中、50キャップ以上獲得している選手は11人もおり、経験豊富なチームだ。

フリアン・モントージャ主将。今大会、ラインアウトスローの精度は高い(Photo: Getty Images)

 キャプテンのモントージャは、「決戦となる。我々はすでに日本を分析している。彼らは非常に規律あるチームで、優れたセットピースと非常に正確なキッカーを持っている。しかし、我々は自分たち自身に集中しなければならない。得点する際にフィジカリティやゲームプランをどう遂行するか集中したい」とコメントした。

 プレーも気性も荒々しいことで有名なLOラバニーニは、「彼らが本当に手強い相手であることはわかっている。ラインアウト、ディフェンス、スクラムできちんとしたラグビーをするチームだ。フォワードとして、スクラム、モールを制圧しなければならない。そこは譲れない」と鼻息が荒い。

 15番で先発するフアン・クルス・マリアは、「日本の攻撃力の強さは我々も知っている。バックスリーは本当に速くて、フライハーフ(SO)はキックがとてもうまく、フォワードも強い。日曜日は本当にタフな試合になるだろう。我々はディフェンス面で良い感触を持っており、ワールドカップを通じて成長してきた。今週末にはさらに一歩前進したい」と意気込みを述べた。

 そして、選手時代にバックローで活躍しワールドカップ3大会出場の経験があるレジェンドで、現在はアシスタントコーチを務めるフアン・マルティン・フェルナンデス・ロベは、日本代表について「ダイナミックなチームであり、自分たちが何をしたいか明確で、非常に厄介な相手だ。優れたコーチのもと、とてもよく準備されており、厳しい試合になるだろう」と警戒する。要注意の選手として、SO松田力也、FLリーチ マイケル、そしてHO堀江翔太を挙げた。「すべての基礎となる第一線は、セットピース、ブレイクダウン、そしてディフェンス。これらはうまく機能しているが、さらによくする必要がある」とコメントした。

三重ホンダヒートに所属するハードワーカーのパブロ・マテーラ(Photo: Getty Images)

<アルゼンチン代表(vs 日本戦)試合登録メンバー>
1.トマス・ガジョ Thomas Gallo(ベネトン〔ITA〕/19 caps)
2.フリアン・モントージャ Julian Montoya(レスター・タイガース〔ENG〕/91 caps) ※主将
3.フランシスコ・ゴメス・コデラ Francisco Gomez Kodela(リヨン〔FRA〕/32 caps)
4.ギド・ペティ Guido Petti(ボルドー・ベグル〔FRA〕/78 caps)
5.トマス・ラバニーニ Tomas Lavanini(クレルモン・オーヴェルニュ〔FRA〕/83 caps)
6.パブロ・マテーラ Pablo Matera(三重ホンダヒート/97 caps)
7.マルコス・クレメル Marcos Kremer(クレルモン・オーヴェルニュ〔FRA〕/60 caps)
8.ファン・マルティン・ゴンサレス Juan Martin Gonzalez(サラセンズ〔ENG〕/27 caps)
9.ゴンサロ・ベルトラノウ Gonzalo Bertranou(ドラゴンズ〔WAL〕/54 caps)
10.サンティアゴ・カレーラス Santiago Carreras(グロスター〔ENG〕/38 caps)
11.マテオ・カレーラス Mateo Carreras(ニューカッスル・ファルコンズ〔ENG〕/13 caps)
12.サンティアゴ・チョコバレス Santiago Chocobares(トゥールーズ〔FRA〕/15 caps)
13.ルシオ・シンティ Lucio Cinti(サラセンズ〔ENG〕/19 caps)
14.エミリアーノ・ボフェリ Emiliano Boffelli(エディンバラ〔SCO〕/55 caps)
15.フアン・クルス・マリア Juan Cruz Mallia(トゥールーズ〔FRA〕/29 caps)

16.アグスティン・クリーヴィー Agustin Creevy(セール・シャークス〔ENG〕/104 caps)
17.ホエル・スクラビ Joel Sclavi(ラ・ロシェル〔FRA〕/14 caps)
18.エドゥアルド・ベッロ Eduardo Bello(ニューカッスル・ファルコンズ〔ENG〕/16 caps)
19.マティアス・アレマーノ Matias Alemanno(グロスター〔ENG〕/90 caps)
20.ペドロ・ルビオロ Pedro Rubiolo(ニューカッスル・ファルコンズ〔ENG〕/8 caps)
21.ラウタロ・バサン・ベレス Lautaro Bazan Velez(ロヴィーゴ〔ITA〕/8 caps)
22.ニコラス・サンチェス Nicolas Sanchez(未所属/100 caps)
23.マティアス・モローニ Matias Moroni(ニューカッスル・ファルコンズ〔ENG〕/76 caps)

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