国内 2023.10.02

慶應大31-20青学大。前半リードで折り返した青学は「10年ぶり勝利」逃す

[ 見明亨徳 ]
慶應大31-20青学大。前半リードで折り返した青学は「10年ぶり勝利」逃す
(ph)相手ゴールへ、塊となって前進する青学大(撮影:川口洋邦)

 関東大学対抗戦A第3節の慶大vs青学大が9月30日、小田原市城山陸上競技場でおこなわれた。来年度創部100周年を控え、今季は「大学選手権出場」を目標に戦う青学大が前半健闘し20-17とリード。しかし後半20分、慶大がこの日3本目のラインアウト・モールからのトライを奪い逆転を許した(慶大24-20青学大)。慶大は、さらに1トライを加えて31-20で勝ち、通算2勝1敗とした。青学大は開幕3連敗。

「前半の入りは良かった」

 青学大の村松歩ヘッドコーチ(HC)は悔しさをにじませながら語った。

 今季チームの強みである、8人で組む低いスクラムが機能した。前半2分、スクラムで慶大が耐え切れず崩すコラプシングを犯した。ここからラインアウトを選択し慶大が反則を重ねるとスキッパーCTB桑田敬士郎主将がPGで先制。

 前半、桑田はエリアの優位性も利用した。メインスタンドから見て右側を青学大が選択した。雨上がりの小田原のグラウンドには真夏を思わせる陽ざしが照りつける。慶大は正面に太陽を見る。桑田は試合前のゲームプランに加え、太陽を味方にしたハイパントをあげる、これをキャッチングに優れたWTB川端航聖、榎本拓真が確保する。10分、その川端の左タッチ際のゲインから継続すると右へ大きく飛ばし、榎本がトライを取り切った。桑田もG成功し10-0に。

慶大SH橋本弾介が、ゴール前のピンチでロケットタックル!(撮影:川口洋邦)

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