ワールドカップ 2023.10.01

スコットランドがルーマニアに大勝 タフなB組突破目指し最後はアイルランドと直接対決へ

[ 編集部 ]
スコットランドがルーマニアに大勝 タフなB組突破目指し最後はアイルランドと直接対決へ
好走連発で4トライを挙げたスコットランドのダーシー・グレアム(Photo: Getty Images)


 ラグビーワールドカップ2023はプールステージの終盤に入り、プールBでアイルランドと南アフリカを追うスコットランドは、現地時間9月30日にフランス北部のリールでルーマニアと対戦し、84-0と大勝した。
 スコットランドは2勝1敗(総勝点10)で南アフリカと並び、同組最終戦では準々決勝進出をかけて首位のアイルランドに挑む。

 スコットランドはルーマニア戦で前半9分にFLヘイミッシュ・ワトソンが最初のファイブポインターとなると、17分にはWTBダーシー・グレアムのゲインからSHアリ・プライスがフィニッシュ。好走で仲間のトライをアシストしたグレアムは、21分にはハーフウェイから鋭く切り込んでゴールへ走りきり、ルーマニアにイエローカードが2枚出て数的有利だった34分にも躍動し、チーム4トライ目を挙げボーナスポイント獲得となった。

 スコットランドの勢いは最後まで衰えず、計12トライ。そのうち、グレアムは4トライを決める活躍だった。

 一方、ルーマニアは粘り強くディフェンスしたシーンもあったが、計3枚のイエローカードを提示されるなど、規律の乱れも劣勢の要因となり、大敗を喫した。65分(後半25分)には10フェイズ重ねてゴールに迫ったが、トライならず。「オークス」の愛称を持つチャレンジャーは67分にも敵陣深くで攻撃を繰り返したが、スコットランドの守りは堅く、キックパスを使うもつながらなかった。70分のアタックも、濃紺の鉄壁に阻まれ、無得点。

 0勝3敗となったルーマニアは、10月8日の最終戦(対トンガ)で今大会初勝利を目指す。
 そして、2勝1敗のスコットランドは次週(7日)、アイルランドとの直接対決でプールB突破を狙う。

 プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたスコットランドのグレアムは、「規律を保ち、自分たちのプレーに固執すれば物事はうまくいく。仲間たちを誇りに思う」とコメント。そして、生き残りをかけたアイルランド戦へ向けては、「我々はパリへ行って全力を尽くし、最高のパフォーマンスを披露する」と意気込みを語った。

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