ワールドカップ 2023.09.27

サモアは元NZ代表2人が負傷で日本戦欠場も強力布陣 セットピースとフィジカリティが鍵に

[ 編集部 ]
サモアは元NZ代表2人が負傷で日本戦欠場も強力布陣 セットピースとフィジカリティが鍵に
試合前、勇敢に「シヴァタウ」を披露するサモア代表(Photo: Getty Images)


 ラグビーワールドカップで28年ぶり3度目のトップ8を目指し、2023年フランス大会のプールDで2位につけるサモア代表が、トゥールーズで現地時間9月28日におこなわれる日本代表戦のメンバーを発表した。現在、どちらも1勝1敗(残り2試合)。同組には強豪のイングランド代表とアルゼンチン代表もいて、準々決勝へ進める2枠をめぐって混戦状態となっており、両チームにとって絶対に負けられない戦いとなる。

 サモアのセイララ・マプスア ヘッドコーチは、アルゼンチンに10-19で敗れたラインナップから先発を4人変更。そのうちのひとりであるジョーダン・タウフアは、かつてニュージーランド代表に選ばれたことがある実力者で、8番をつけて今大会初先発となる。

 サモアはセットピースを磨いており、スクラムも強い。しかし、2カ月前に札幌で日本と対決したとき先発FW8人の総体重は976キロだったが、今回は924キロで約50キロ軽い。2015年のワールドカップ優勝メンバーである元ニュージーランド代表PRのチャーリー・ファウムイナは負傷でリザーブメンバーにも入らなかった。だが、クルセイダーズ(ニュージーランド)やレンスター(アイルランド)でトップレベルのキャリアを積んでいる共同主将のPRマイケル・アラアラトアがベンチ入りする予定で、タフなスクラム対決になりそうだ。

 チリ戦ではドライビングモールで3トライを挙げたが、ラインアウトは身長約2メートルの3人、LOのクリス・ヴイ共同主将、セオ・マクファーランド、FLタレニ・セウが中心となる。

 ヴイ主将はセットピースについて、「スクラムに関しては、日本が大きく改善していることはわかっている。そして、彼らはラインアウトでも支配できることを示した」と語り、警戒している日本の選手としてアマト・ファカタヴァの名前を挙げた。「彼は大きなロックで、多くのフィジカリティをもたらす選手だ」。サモアもハードファイターぞろいであり、激しいバトルとなりそうだ。

 イングランドの名門サラセンズで活躍するマクファーランドは、チリ戦では最多14回のタックルを100%決めるなど奮闘してプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれており、キーマンのひとりといえる。

 元ニュージーランド代表のFL/NO8スティーヴン・ルアトゥアはベンチスタートとなるが、日本戦で先発するバックローも強力で、セウの突破力とFLフリッツ・リーの接点のファイトも日本にとっては要注意となる。

 バックラインでは、ふくらはぎを痛めている元ニュージーランド代表のSOリマ・ソポアンガが2試合連続の欠場となるが、元オーストラリア代表のSOクリスチャン・リアリーファノとFBダンカン・パイアアウアがスターティングメンバーに名を連ねた。リアリーファノはアルゼンチン戦でゴールキック不調だったが、どこまで修正できるか気になるところだ。
 そして、元7人制ニュージーランド代表のWTBベン・ラムは先週のアルゼンチン戦でサモア代表初キャップを獲得したが、見せ場は少なかったため、日本戦でのさらなる奮闘を誓う。「我々はアルゼンチン戦でミスが多かったため、今週は細かいスキルと基本を正しくおこなうことに重点を置いて取り組んできた」と明かした。

 マプスア ヘッドコーチは日本戦のゲームプランについてあまり話さなかったが、「日本のスピードと決してあきらめない姿勢を非常に警戒している」とコメント。「彼らは技術的に非常に正しいプレーをしている。我々はそれらの強みに対抗し、フィジカルを活かして基本をしっかりやる。それが我々にとって鍵になるだろうし、日本にプレッシャーをかけられるよう努力したい」と語った。


<サモア代表 RWC2023 日本戦メンバー>
1.ジェームズ・レイ(ブルーズ〔NZ〕/14 caps)
2.セイララ・ラム(ペルピニャン〔FRA〕/25 caps)
3.ポール・アロエミール(スタッド・フランセ〔FRA〕/23 caps)
4.クリス・ヴイ(ブリストル・ベアーズ〔ENG〕/28 caps) ※共同主将
5.セオ・マクファーランド(サラセンズ〔ENG〕/9 caps)
6.タレニ・セウ(豊田自動織機シャトルズ愛知/8 caps)
7.フリッツ・リー(クレルモン〔FRA〕/9 caps)
8.ジョーダン・タウフア(リヨン〔FRA〕/8 caps)
9.ジョナサン・タウマテイネ(モアナ・パシフィカ/12 caps)
10.クリスチャン・リアリーファノ(モアナ・パシフィカ/5 caps:豪代表26 caps)
11.ベン・ラム(モンペリエ〔FRA〕/1 cap)
12.ディアンジェロ・レウイラ(モアナ・パシフィカ/22 caps)
13.トゥムア・マヌ(ポー〔FRA〕/9 caps)
14.エド・フィドウ(ニューヨーク〔USA〕/20 caps)
15.ダンカン・パイアアウア(トゥーロン〔FRA〕/8 caps)

16.サマ・マロロ(サンディエゴ・リージョン〔USA〕/5 caps)
17.ジョーダン・レイ(ブルーズ〔NZ〕/27 caps)
18.マイケル・アラアラトア(レンスター〔IRE〕/16 caps) ※共同主将
19.スティーヴン・ルアトゥア(ブリストル・ベアーズ〔ENG〕/5 caps:NZ代表15 caps)
20.アラマンダ・モトゥンガ(モアナ・パシフィカ/4 caps)
21.メラニ・マタヴァオ(元7人制サモア代表/13 caps)
22.ネリア・フォマイ(モアナ・パシフィカ/7 caps)
23.ダニー・トアラ(モアナ・パシフィカ/9 caps)

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