ワールドカップ 2023.07.31

オーストラリア代表に大打撃 世界的PRアラアラトアがアキレス腱断裂でW杯欠場へ

[ 編集部 ]
オーストラリア代表に大打撃 世界的PRアラアラトアがアキレス腱断裂でW杯欠場へ
7月29日の試合で負傷し、苦しい表情のアラン・アラアラトア(Photo: Getty Images)


 オーストラリア代表として67キャップを重ねた世界トップクラスのタイトヘッドプロップのひとりであるアラン・アラアラトア(29歳)が、7月29日のニュージーランド代表戦で左足に重傷を負い、開幕まであと約1カ月となったラグビーワールドカップ2023フランス大会を欠場することになった。

 病院で検査した結果、アラアラトアはアキレス腱断裂だったとオーストラリアラグビー協会が発表。スコッドから離脱となり、予備軍のオーストラリアAチームにいたトム・ランバート(22歳・ワラターズ)と数週間前に代表デビューしたばかりのゼイン・ノンゴール(22歳・レッズ)が今週末の試合へ向けたツアースコッドに招集されている。

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 24年ぶり3回目のワールドカップ優勝を目指すオーストラリア代表“ワラビーズ”にとって、大きな痛手となった。
 アラアラトアは、先週土曜日にメルボルン・クリケット・グラウンドでおこなわれたニュージーランド代表“オールブラックス”とのブレディスローカップ第1戦で、ワラビーズのゲームキャプテンを任され、3番をつけて先発出場。身長182センチ、体重120キロで強靭なフィジカルの持ち主だが、前半37分、スクラムでオールブラックスの強力なパックに圧力をかけられて最前列のアラアラトアは崩れ落ち、動けなくなり、カートで運ばれていた。アキレス腱断裂と診断され、自身にとって2大会目と燃えていた今年のワールドカップ出場は絶望となった。

 ワラビーズの悲劇は続き、その試合でアラアラトアに替わって右プロップに入ったタニエラ・トゥポウも激しい戦いのなか肋骨を損傷し、痛みをこらえながらプレーしていたが約20分間で退出。昨年11月のアキレス腱断裂から復活したトゥポウだが、フランスへの大舞台へ向けてけがの状態が心配される。

 ワラビーズはそのほか、共同キャプテンのひとりであるフランカーのマイケル・フーパーがふくらはぎを負傷しており、エディー・ジョーンズ ヘッドコーチを悩ませている。世界的スターであるフーパーは、昨季はメンタルの問題で代表活動から一時離れていた。

 また、13番を期待されていたレン・イキタウは7月15日のアルゼンチン代表戦で肩を骨折しており、順調に回復したとしても、プレーできるようになるのはワールドカップ直前か開幕後になるだろうと予想されている。

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