W杯で日本の敵となるアルゼンチン、南半球4カ国対抗最終戦は前世界王者・南アに惜敗。
ラグビーワールドカップ2023フランス大会のプールDで日本代表のライバルとなるアルゼンチン代表“ロス・プーマス”は、力試しのザ・ラグビーチャンピオンシップ(南半球4カ国対抗戦)を1勝2敗の3位で終えた。第2節でオーストラリア代表を倒したものの、最終節では前世界王者の南アフリカ代表“スプリングボックス”に21-22と競り負けた。
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ジョハネスバーグ(南アフリカ)のエミレーツエアライン・パークで現地時間7月29日におこなわれた最終戦。
序盤にアルゼンチンがペナルティゴール(PG)で得点を重ねたが、南アフリカはショットで3点を奪い返したあとの前半19分、ゴールに迫ってボールを大きく動かし、右外にいたLOエベン・エツベスがタックラーを粉砕してトライを決め、逆転した。南アフリカはさらに26分、敵陣深くに入ってラインアウト後のモールにバックスも加わって押しきり、加点。
一方、アルゼンチンはハーフタイム前に3本目のPGが決まり、9-15で折り返したが、南アフリカのしぶといディフェンスに、なかなかトライを奪うことはできなかった。
アルゼンチンはこの試合、スクラムでやや苦戦。それでも、全体的にフィジカルバトルで引けを取らず、パブロ・マテーラとサンティアゴ・グロンドーナの両FLがブレイクダウンで奮闘するなど、ワールドカップ連覇を狙う南アフリカに果敢にチャレンジし続けた。
それでも、69分(後半29分)、攻めていたアルゼンチンのパスが乱れ、ルーズボールを南アフリカのSHファフ・デクラークが拾ってSOマニー・リボックの独走につながり、点差は広がった。
終盤、南アフリカにイエローカードが出て、数的有利となったアルゼンチンは2トライを奪い返したが、5年ぶりの南ア戦勝利には一歩届かなかった。