日本代表 2023.07.20

山中がサモア戦で今季ジャパン初出場。アマト、ナイカブラ、福井、長田が日本代表初キャップへ

[ 編集部 ]
山中がサモア戦で今季ジャパン初出場。アマト、ナイカブラ、福井、長田が日本代表初キャップへ
チャンスをもらい、2大会連続のW杯出場へアピールしたい山中亮平(撮影:松本かおり)


 ラグビーワールドカップ・フランス大会の開幕まで、あと50日。日本代表にとって貴重な実戦・強化試合となる「リポビタンDチャレンジカップ2023」はパシフィックネーションズシリーズのテストマッチに入り、7月22日に北海道・札幌ドームでサモア代表と対戦する。

 ワールドカップで同組に入るライバルだ。

 日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは、「あまり先のことは考えていない」と言った。「自分たちとしては、ビルドアップのひとつとして考えており、パシフィックネーションズシリーズの1試合と見ている。ただ、いままでサモアとは16回戦って(日本は)5勝しかしていないので、すごく強いチームと言える。そういう意味でも、今週の試合はビッグゲームだと考えている」

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 ワールドカップに臨む日本代表のメンバー発表まで、あと3試合となり、出場機会を与えられた選手はプレーで応える必要がある。競争は激しい。指揮官は、「気持ちとしては全員使っていきたいが、スコッドが36人(プラス候補選手)という状況のなかで考えていくと、彼らが自分たちのプレーをしっかり出していき、自分のポジションをつかみ取っていくことが重要になってくる」と語った。

 先週の熊本でのオールブラックスXV戦から先発は5人替わり、35歳のベテラン、山中亮平が15番を任され今年の国際試合で初出場となる。オールブラックスXVとの2連戦でFBを務めた松島幸太朗は、サモア戦は右WTBでスタートすることになった。
「自分たちのプランのなかで、どこかの段階で山中に機会を与えようと考えていた」とジョセフ ヘッドコーチ。「彼は経験も豊富だし、キッキングゲーム、ハイボール、それにコミュニケーションもすばらしいので、彼に機会を与えてコンビネーションを見てみたいと思っている」

2021年から日本代表入りし、ようやく初キャップを獲得するジョネ・ナイカブラ(撮影:松本かおり)

 LOアマト・ファカタヴァとWTBジョネ・ナイカブラは先発チャンスを与えられ、念願のテストデビュー。新鋭のFL/NO8福井翔大とCTB/WTB長田智希もベンチメンバーに名を連ね、出場すれば日本代表初キャップとなる。
「新しい選手も入ってきて、若い選手もいる。彼らに機会を与えていかなければわからないこともあるし、テストマッチのプレッシャーはテストマッチでしかわからない。福井に関しては、すごくいい方向に向かっているが、コーチとしてはいいパフォーマンスを出すということも含めてバランスが大事だと思っている。福井も長田も、彼らが持っている資質や能力はすばらしいものがある。本当に将来性があり、すごく成熟していると思う。私は、彼らが仕上げることについては自信を持っている。同時に、経験豊富な選手たちと一緒にやることで彼らはどんどん良くなると思っているし、タフなチームと戦っていくことも彼らを成長させていくだろう」(ジョセフ ヘッドコーチ)

積極果敢でブレイクダウンのターンオーバーも得意な福井翔大(撮影:松本かおり)

 日本代表は今年(JAPAN XVを含め)、これまで0勝2敗。オールブラックスXVとの試合で課題となった1対1のタックルや、接点のファイト、ミス多発の改善などでもしっかり成長を示し、ワールドカップへ向けてのステップアップとして考えているパシフィックネーションズシリーズで自信をつけていきたい。

オールブラックスXVとの第2戦では仲間のトライアシストも光った長田智希(撮影:松本かおり)

▼日本代表 試合登録メンバー
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<日本代表 試合登録メンバー>
1.稲垣 啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/45 caps)
2.坂手 淳史(共同主将/埼玉パナソニックワイルドナイツ/33 caps)
3.具 智元(コベルコ神戸スティーラーズ/21 caps)
4.ジェームス・ムーア(浦安D-Rocks/13 caps)
5.アマト・ファカタヴァ(リコーブラックラムズ東京/―)
6.ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ/12 caps)
7.姫野 和樹(共同主将/トヨタヴェルブリッツ/25 caps)
8.リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京/78 caps)
9.流 大(東京サントリーサンゴリアス/30 caps)
10.李 承信(コベルコ神戸スティーラーズ/6 caps)
11.ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京/―)
12.中野 将伍(東京サントリーサンゴリアス/6 caps)
13.ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/10 caps)
14.松島 幸太朗(東京サントリーサンゴリアス/47 caps)
15.山中 亮平(コベルコ神戸スティーラーズ/27 caps)

16.堀江 翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/68 caps)
17.クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/9 caps)
18.垣永 真之介(東京サントリーサンゴリアス/11 caps)
19.ヘル ウヴェ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/16 caps)
20.福井 翔大(埼玉パナソニックワイルドナイツ/―)
21.齋藤 直人(東京サントリーサンゴリアス/11 caps)
22.松田 力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ/29 caps)
23.長田 智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ/―)

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