キムタカ[サンゴリアス/SH]らが『ラグファン大感謝祭2023』を開催。楽しい時間を過ごす
お互いの存在をエナジーにできる関係っていいな。
6月3日、東京サントリーサンゴリアスのキムタカこと、木村貴大らがファン大感謝祭を開催した。
東京・立川のタチヒビーチにラグビーファン約80人が集まった。
毎シーズンオフ、いろんな場所で、いろんな人と同様のイベントを実施してきた。
今回は、オフシーズンに同地で自主トレをしている選手たちと、いつもサポートしてもらっている施設に「恩返ししたいね」と盛り上がり、実現した。
キムタカのほか、同じサンゴリアスの細木康太郎、東芝ブレイブルーパス東京の橋本大吾、元ブレイブルーパスの大内真、元日野レッドドルフィンズの古川浩太郎、木村勇大らが参加し、ファンと交流した。
参加者は10あるテントに分かれ、選手たちとともにバーベキューやゲーム大会を楽しんだ。
お昼前からの約200分は笑顔が溢れる時間だった。
オフになるとファン感謝デーを設け、シーズン中に受けたサポートへの感謝の気持ちを伝えるクラブが増えている。
その中でキムタカがこのイベントを継続しておこなっているのは、推し選手と推しクラブが違うケースもあるだろう、と思うからだ。
「ラグビーへの愛情や思いは、みんな一緒。いろんなクラブや選手を応援している人たちが集まって、ラグビー愛を語る場になればいいな、と思いました」と話す。
キムタカがサンウルブズ時代からファンクラブに加わり、応援してくれている人たちもいる。
今季はシーズン途中に大ケガからの復帰を果たすも、リーグワンの舞台で躍動する姿を見せることができなかった。
「やっぱりプレーで感謝の気持ちを伝えるのがいちばんと思います。来シーズンは、そうありたい」と本人も話す。
試合出場が少ないと、ファンへのサービス活動にも「自分のプレーに集中するのが先だろう」といった声が届くこともある。
しかしキムタカは、プレータイムの多少に関係なく、以前からファンを大切にする活動をおこなっている。
だからそんな声は気にならないし、「いまは喜んでいる人の顔しか見えない」という。
「イベントに来て、楽しかったと言ってくれる人がひとりでもいるなら、それが嬉しいし、期待に応えたいと思います」
感謝祭の日は、以前からつながりのある骨髄バンクの存在を知ってもらう活動もおこなった。
同バンクのカラーと同じオレンジ色のシリコンバンドを作り、認知度を高める工夫をした。
子ども食堂やフードパントリーへの寄付なども募った。
応援する人、される人の関係でなく、ラグビーに愛情を注ぐ人たち同士として過ごした時間は、今年も新たなエナジーを生んだ。