その他 2023.06.07

世界デフセブンズ、 レフリーまでの道のり 第2回世界デフラグビーセブンズ大会 (3)

リポート:鮫島功生(カシワバラ・コーポレーション)

[ 編集部 ]
世界デフセブンズ、 レフリーまでの道のり  第2回世界デフラグビーセブンズ大会 (3)
大会初日のアルゼンチン対イングランドのレフリーを務めた鮫島功生氏。初めての国際試合にやや緊張の様子も見える(撮影:JDRFU)

 2023年4月5日から9日まで、アルゼンチン 第2の都市コルドバにて、第2回世界デフラグビーセブンズ大会が開催された。デフラグビーとは、聴覚に障がいを持つ人のためのラグビーである。障がいの幅が広いのが特徴で、手話を日常言語とする「ろう者」や、補聴器をつけて口話で話す難聴者が混在する。今回のコルドバ大会は、2018年のシドニー大会に続き2回目。リポートの3回目は、大会で笛を吹いたレフリーの目線。

 今大会では、レフリーとして3試合を担当しました。初日が2試合、2日目が1試合、最終日は0試合。レフリーのほか、アシスタントレフリーは5試合、インゴールジャッジが1試合でした。

 初日のレフリングは、やはり緊張しました。周りが見えておらず、アシスタントレフリーとうまく連携が取れませんでした。2試合目はスクラムに時間をかけてしまい、セブンスらしくないゲームになってしまったのが反省。デフラグビーは一般のラグビーとは違い、レフリーの手をコールの代わりとしてエンゲージします。他のレフリーの方々からレビューをもらい、それをもとに初日の試合映像を振り返り、2日目に臨みました。

 2日目のリフリーは準々決勝の1試合のみでしたが、初日の反省を意識してゲームに挑み、私なりに良いジャッジができたと思います。3日目の決勝戦では、審判団の一員に関わらせて頂きました。

 決勝戦のカードは、ウエールズ対オーストラリア。私がデフラグビーの選手であった頃、15人制、7人制ともに試合をしたことがある国同士で、内容的にも良い試合でした。

 私がレフリーを志すきっかけとなったのは、高校時代の恩師からレフリーをやってみたらどうかと言われたことでした。

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