各国代表 2023.06.06

韓国が27-3、マレーシアで初戦飾る。アジアラグビーチャンピオンシップ

[ 見明亨徳 ]
韓国が27-3、マレーシアで初戦飾る。アジアラグビーチャンピオンシップ
初戦勝利の韓国代表。前列左端はNTTドコモから参加のCTB金勇輝(写真提供:大韓ラグビー協会)


 マレーシアのクアラルンプールで6月3日、「アジアラグビーチャンピオンシップ 2023」(男子)が開幕し、韓国代表がマレーシア代表から4トライ奪い、27-3(前半20-3)で初戦を飾った。

 試合は、前半開始わずか1分20秒で韓国のWTBチャン・ジョンミンがファイブポインターに。キックオフのボールから継続し、主将のFLノ・オクギが22メートル内へ入る。ノからSO金ギミンへつなぐと、続けてCTBホ・ドンがランでゴールラインへ迫る。このラックからSH李ゴンのパスを受けたチャンが右中間へ仕留めた。

 しかし15分以降はマレーシアの時間に。18分、マレーシアが韓国陣22メートル右ラックから攻めると、韓国がブレークダウンで反則を犯した。SOアブラハムがPGを確実に決めて、5-3と2点差に。
 マレーシアはさらに21分、ラインアウトからのロングスローで攻撃、韓国ディフェスとの距離が空くと、SOアブラハムがDGを狙う。が、外れた。5分後にはハイパントで韓国陣へ。ボールを確保したが、続くアタックでノックオンし、逆転の機会を逸した。

 韓国は危機を脱すると勢いを取り戻していった。26分、ゴール前左ラインアウトからモールで押してゴールライン手前へ。ラックから狭いサイドへ出してSO金ギミンが5点を奪った。37分にはSO金がPGを成功し、13-3と差をひろげる。さらに前半終了前の39分、22メートル線内の左スクラムを得ると、SH李が持ち出し左隅インゴールへ飛び込んだ。コンバージョンも決まって20-3とし、後半へ。試合途中、前半37分過ぎから東南アジア特有のスコールが会場へ降り注いできた。

 後半3分、韓国は右スクラムからNO8ファン・ジョンウクがボールを持ち右中インゴールへ運ぶ。コンバージョン成功で27-3に。その後、スコールの影響で中断などもあったが、韓国が制した。
 元クボタスピアーズSHの李明根(イ・ミョングン)ヘッドコーチは「この試合で不足していたブレークダウンでの激しさ、タックルなどを修正したい」と話した。

 第2週は6月10日、香港代表vsマレーシア代表戦が香港でおこなわれる(日本時間18時キックオフ)。

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