前・豪州代表ヘッドコーチのレニー氏、コベルコ神戸スティーラーズの指揮官に就任。
オーストラリア代表前ヘッドコーチのデイブ・レニー氏が、コベルコ神戸スティーラーズのディレクターオブラグビー兼ヘッドコーチに就任することが5月26日に発表された。
全国制覇した歴史もあるコベルコ神戸スティーラーズだが、リーグワン2022-23のディビジョン1では9位(5勝11敗)と低迷し、2季連続でプレーオフ進出を逃しており、新体制となってチーム再建を目指す。
レニー氏のほかにも、ニュージーランドから新スタッフが2人加わることが決まり、世界一になった同国女子代表のアシスタントコーチなどを務めたことがあるウェスリー・クラーク氏がディフェンスコーチに就任。そして、スーパーラグビークラブのブルーズやチーフスなどで指導歴があるフィル・ヒーリー氏がヘッドアスレティックパフォーマンスコーチとしてコベルコ神戸スティーラーズに入団する。
レニー氏は、今年1月にオーストラリア代表“ワラビーズ”のヘッドコーチを解任される前後から、神戸行きの噂があった。
ワラビーズを率いての勝率は4割未満と残念な成績に終わったが、かつてU20ニュージーランド代表を3年連続で世界一に導き、チーフスのヘッドコーチ時代にはスーパーラグビー連覇(2012、2013年)を達成、グラスゴー・ウォーリアーズ(スコットランド)の指揮官だった2018-19シーズンにはプロ14(現 ユナイテッド・ラグビーチャンピオンシップ)決勝進出を果たすなど、多くのチームで結果を残してきた世界的指導者である。
神戸へ向かい、日本のリーグで新たに挑戦することを決めた59歳のレニー氏は、次のようにコメントしている。
「ニュージーランド、ヨーロッパ、そして国際的にはワラビーズを指導してきましたが、いつかは日本で指導をと常々思っておりました。神戸は住むのにすばらしい街であり、神戸スティーラーズはその街を代表するクラブです。その神戸と私はチーフス在籍時より固い絆で結ばれ、改めてチームに関われることを嬉しく思っています。2023年はチームにとって厳しい1年でしたが、チームは依然として意欲的で、携わる人たちもハードワークの心構えができています。私はすでに来シーズンの構想を組み立て始めており、神戸での熱い挑戦に胸を躍らせています」