【忽那健太のスコットランド挑戦記 #1】セブンズ大会でMVPに。生活も充実してきた。国内最高峰リーグへ挑む
皆さんこんにちは。
現在、スコットランドで活動中の忽那健太(くつな・けんた)です。
日本人がこれまで選手として挑戦したことのなかった地で、国内最高峰リーグクラブの契約獲得を目指したチャレンジをしています。
現地での挑戦の日々の中で感じていることを、ラグリパを通じて日本の皆さんにお届けします。
挑戦の歩みをここに記していきます。
現在の活動拠点は首都エディンバラ。こちらに到着したのは5月1日でした。早くも1か月が過ぎようとしています。
所属先はヘリオッツラグビークラブというチームに決まりました。
クラブ創設は1890年。約130年前から続く伝統あるクラブに温かく迎え入れてもらいました。
5月は、スコットランド国内でセブンズ(7人制ラグビー)の大会が盛んにおこなわれる月でした。
チームに合流して2回目の練習時、コーチからチャンスをもらいました。
「セブンズは得意か? 大会に出てみないか?」と問われ、大会に出場することになりました。
スコットランド南部、マッセルバラ地方で1937年から開催されている歴史ある大会にクラブを代表して出場しました(5月7日)。
(ここでラグビー豆知識。7人制ラグビーはここスコットランドで誕生したと言われています)
チームメイト全員の名前も覚えきれていない中での大会で緊張しましたが、とにかく無我夢中で戦いました。
国内のアマチュアリーグを中心としたトーナメントで、所属チームは順当に勝ち上がりました。見事に優勝を手にすることができました。
個人としては全試合先発フル出場。大会の総合MVPを獲得しました。
(スコットランド版のラグビーリパブリックで記事にもなりました。最高のアピールができました)
アマチュアとはいえ、こちらの選手は想像以上に体が大きく、フィジカルが強い。スピードもある。172センチの僕は、決勝戦で最も小柄でした。
しかし、スキルレベルは日本のリーグの方が断然上だと感じています。自分の生きていく道が見えた大会でした。
大会は、会場の周りに飲食店が立ち並び、いい雰囲気でした。
地域のラグビーファン、選手の家族、友人、ラグビーキッズやたくさんの人がスタジアムを囲み、声援を送っていました。
もちろん、左手にはビールです。
大会出場16チーム中、アジア人は僕ひとり。
(スコットランド国内で日本人選手は自分一人、アジア人もいないとの事でした)
それでも対戦相手や観客など、様々な人が声をかけてくれます。
「日本のラグビーが大好きだよ。スキルフルで見ていて楽しいよ!」
「2019年の日本でのワールドカップは凄かったね。」
「どんなチームでプレーしてたの?」
「日本ではどんな練習をしているんだ?」
とにかくフレンドリーで、質問攻めにあいました。
日本のラグビーがこちらで大きなリスペクトを得ていることを、身をもって感じています。
その後も毎週の様にセブンズの大会に出場しています。
僕が挑戦のターゲットにしているのは、スコットランド国内最高峰リーグ『フォスロックスーパー6』です。
そこで日本人選手最初の契約を獲得するためにも、まずはヘリオッツラグビークラブのトップチームに選ばれるようにアピールを続けます。
(15人制ラグビーのトレーニングは6月の中旬からスタート)
現地に到着した当初は、所属先も住む家も、知り合いもいないゼロからのスタートでしたが、この1か月で生活は大きく変わってきています。
現地の日本人の知り合いもでき、生活のアドバイスをいただいています。
ラグビーを通じて、国を超えた友人もできてきています。
今後は仕事を探す予定です。
大好きな子どもへ携われる教育関係の仕事を探し、時間を見つけてスコットランドのラグビーコーチングも学んでいく予定です。
こちらで日本人ラガーマンとしての新たな道を切り開き、ファーストペンギンになれるよう挑戦を続けます。
※スコットランドでの現地情報はYouTubeチャンネル『忽那健太』でアップしています。