国内 2023.05.07

早稲田、33-19で東海を倒し『WASEDA FIRST』を体現。雨中の一戦は両校に成果

[ 編集部 ]
早稲田、33-19で東海を倒し『WASEDA FIRST』を体現。雨中の一戦は両校に成果
早大SO伊藤大祐主将(左)と東海大SO武藤ゆらぎ。会場は小田原市城山陸上競技場。東海大の働きかけで公式戦開催となった。「県の西部でこうした試合がおこなえる意味は大きい」と東海大・木村季由監督。雨のなか多くの地元ボランティアが運営を支えた(撮影:松本かおり)

「難しい条件の中、WASEDA FIRSTを体現しようと。みんな序盤から、ディフェンスで頑張ってくれた」

 33-19で東海大を破った早大SO伊藤大祐(示に右)主将が淡々と試合を振り返った。

 5月7日、小田原市城山陸上競技場で関東大学春季交流戦がおこなわれ、Aグループ(昨季上位校)の早大が自身にとって初の公式戦を勝利で飾った。早大は前半14分までにトライ三つを挙げる猛攻を見せ19-0と先行。しかし東海大も2トライ(前半21分、27分)を返し抵抗を見せる。さらに2トライを重ねた早大に東海大が最後まで食らいつき、最終スコアを早大33-19東海大(トライ数5本-3本)とした。

 13時開始の試合は、時折激しく雨、風に見舞われる荒天。水しぶきの中のゲームは早大の3トライ先制で粗いやりとりになるかと思われたが、終わってみれば、両校がスコアに関わらず全力を尽くす熱戦だった。

 早大のトライは、相手の反則を土台にしたラインアウトモールの力強さと、キック合戦からランとパスでスペースを突く展開力とを発揮した見応えあるもの。早大の大田尾竜彦監督も「今、出せるものを、しっかり出してくれた」と選手たちへの期待を示した。

 ワセダが意識してきたのは今季スローガンの『WASEDA FIRST』。日本一になるためチームを第一に――との意味だが、その実行案にはさまざまな「ワセダらしさ」が含まれている。伊藤主将がこの日の成果として口にしたのは、冒頭の、試合の入り(序盤)の集中力だった。

PICK UP