エリスカップ来日記念イベント 五郎丸歩と畠山健介がトークショー
9月に開幕するラグビーワールドカップ2023フランス大会。この度、優勝トロフィー「ウェブ・エリス・カップ」が来日し、4月15日に都内で「アサヒスーパードライpresents ウェブ・エリス・カップ来日記念イベント トークショー」が開催された。
ウェブ・エリス・カップは、ワールドカップ優勝チームに贈られるトロフィーで、ラグビーの起源となったといわれるウェブ・エリス少年の名前が冠されている。純金製で重さは台座も含め4.5㌔。ゲストの元日本代表の五郎丸歩さんと畠山健介さんの手で白い布が取られると、中から金色に輝くエリス・カップが姿を現した。
前回、日本でワールドカップが開催された2019年以来にエリス・カップを間近で見るというお二人、五郎丸さんは「一日も早く、ここにJAPANの名前が刻まれるように日本代表に頑張ってほしいですね」というと、畠山さんも「2019年に初めて見た時に、きれいだなと思いました。細工もこだわっていてかっこいいです」と感想を口にした。
ゲストのお二人は早稲田大学の同級生で、2015年ワールドカップイングランド大会にともに出場しており、この日のトークも息はピッタリ。ワールドカップに向けてや注目選手について大いに語り合った。
今年開催のワールドカップの予想を聞かれ、畠山さんは「僕の予想ではベスト4に行きます」ときっぱり。「南米のチームはスクラムが強く、初戦で当たるチリはスクラムがポイントになってくると思います。チリの強力スクラムに耐えることができれば、その後のイメージがしやすくなるといます」。そして「イングランドは調子が良くないので、ジャパンはスクラムが安定して、自分たちのやりたいテンポでラグビーができたら、イングランドは付いてこれないでしょう」と予想。
ジャパンのキーマンとして、五郎丸さんはSO松田力也選手とHO堀江翔太選手を挙げ、「松田選手が司令塔として、チームをどの方向に持っていくか。堀江選手は我々と同期なんですけど、彼がプレーしている姿を見ると、何で僕らはここでしゃべっているんだろうと思ってしまうくらい、頑張っていますね。後半の大事な局面で彼が出てて来た時に、チームを落ち着かせてくれるでしょう」と話した。
一方、畠山さんもキーマンに堀江選手と、HOの坂手淳史選手の名前を挙げ、「ラグビーは正中線がすごく大事で2、8、9、10、15のタテのラインにいい選手がいるとチームも安定します」と話した。
ターニングポイントになる試合として、五郎丸さんは第2戦のイングランド戦を挙げ、畠山さんは「やる気になった時のアルゼンチンは怖い。第3戦のサモア戦までには大勢を決めたい」と話した。
トークショーの最後には、日本代表のワールドカップでの健闘願ってラグビーワールドカップ2023のオフィシャルビールのアサヒスーパードライで乾杯! 約30分のイベントだったが、お二人の軽妙なトークと、専門家ならではの鋭いコメントなどで会場に集まったファンを楽しませていた。
●五郎丸 歩(ごろうまる・あゆむ)
1986年3月1日生まれ、福岡県出身。FB。佐賀工→早大→ヤマハ発動機。高校日本代表。日本代表57キャップ。日本代表通算711得点は最多。スーパーラグビーのレッズ、フランス・トップ14のトゥーロンでもプレー経験あり。アサヒスーパードライ・ラグビーアンバサダー。
●畠山 健介(はたけやま・けんすけ)
1985年8月2日生まれ、宮城県出身。PR。仙台育英→早大→サントリー→ニューカッスル・ファルコンズ(英・期限付き移籍)→ニューイングランド・フリージャックス(米)→豊田自動織機シャトルズ愛知。日本代表78キャップ。