静岡ブルーレヴズが埼玉ワイルドナイツの全勝止めた! 47戦無敗だった前王者は今季初黒星
日本最高峰リーグにおける実戦(プレーオフを含む)で、2020年1月以来、47戦無敗だったディフェンディングチャンピオンの埼玉パナソニックワイルドナイツに土がついた。倒したのは、前節終了時に8位だった静岡ブルーレヴズだ。4月15日に埼玉・熊谷ラグビー場で激突し、44-25で熱戦を制した。
今季第2節でも埼玉ワイルドナイツを1点差と苦しめていた静岡ブルーレヴズは、序盤から果敢にチャレンジし続けた。
相手に先制のペナルティゴール(PG)を許し、8分の猛攻はインゴールへのグラウンディングを阻まれてしまったが、ゴールラインドロップアウトから再び攻め込み、左サイドをクイックハンドでつないで、けがを克服して約2カ月ぶりに戦列復帰のWTBマロ・ツイタマからオフロードパスをもらったゲームキャプテンのFL大戸裕矢が最初のトライを決めた。
その後、埼玉ワイルドナイツにゲームをひっくり返されたが、静岡ブルーレヴズは8-11で迎えた30分、ゴールに迫り、HO日野剛志がおとりとなってSH矢富勇毅がランでディフェンダーを引きつけ、空いたスペースをCTBアラパティ・レイウアが抜け、逆転トライとなった。
36分に埼玉ワイルドナイツがゴール前のスクラムからボールキープでつなぎ、CTB長田智希がトライを決めたものの、静岡ブルーレヴズは前半最後にFBキーガン・ファリアのPGで追いつき、18-18で折り返しとなった。
静岡ブルーレヴズは後半の入りもよく、強力なドライビングモールで相手の反則を引き出し、敵陣深くに入ると、再びラインアウトからモールを組んで押しきり、勝ち越しに成功した。
一方、この試合に勝てば首位でのプレーオフ進出が決まることになっていた埼玉ワイルドナイツは、49分(後半9分)、相手の堅守に対して辛抱強くフェイズを重ね、CTB長田がスワーブから鋭く切り込んでディフェンスを抜け、トライ。SO松田力也のコンバージョンも成功で、25-25と、再び同点となった。
だが、よりアグレッシブだったのは静岡ブルーレヴズで、53分に連続攻撃でゴールに迫り、WTBツイタマがすばやいピックアップからインゴールに突っ込み、勝ち越しトライが認められた。
その後、静岡ブルーレヴズはピンチの場面でLOアニセ サムエラがジャッカルを決め、CTB小林広人の勇敢なタックルでもチームは活気づいた。
そして、71分にはグラウンド中央のスクラムでアドバンテージを得て、SHブリン・ホールがロングキックでプレッシャーをかけ、相手WTBマリカ・コロインベテが処理をミスしてタッチライン外にボールが出ると、チェイスしていたWTB槇瑛人がクイックスローでゲームを再開し、NO8庄司拓馬がトライ。
勢いに乗った静岡ブルーレヴズは、74分にも堅守でボールを奪い返してキックで再び敵陣深くに入り、ラインアウトからのドライビングモールにバックスも加わって押しきり、勝負は決まった。