国内 2023.04.10

優勝は、新人2選手を生かした筑波大。帝京、明治も倒した末の決勝で、4度目V決める

[ 編集部 ]
優勝は、新人2選手を生かした筑波大。帝京、明治も倒した末の決勝で、4度目V決める
優勝した筑波大で活躍の新人・増山将(撮影:松岡健三郎)

 4月9日、東日本の16大学が秩父宮に集結。トーナメントで7人制の王者を決める「第24回東日本大学セブンズ」がおこなわれた。朝9時の1回戦から、夕方17時開始の決勝まで、好天に恵まれた1日を締めたのは、筑波大と流経大の激戦。筑波大が21-17で流経大を破って、4度目となる優勝を飾った。

 流経大は1回戦で早大、準決勝で過去最多優勝の東海大(5回)を破って決勝へ。ボール際の柔軟さと、ここぞの場面でエースとなるランナーが見せ場を作る展開に持ち込んで、勝ち上がった。

「大切な公式戦の一つ。それでも下級生を積極的に起用する」(筑波大・嶋崎達也監督)

 決勝で立ちはだかったのは、この大会にフレッシュな意欲をもって臨む筑波大。1回戦から法政、帝京、明治と難敵強敵を破って決勝へ。活躍したのは1年生の飯岡建人(流経大柏出身)、増山将(東海大仰星出身)だけではない。2年の小池陽翔(中部大春日丘出身)、高橋佑太朗(茗溪学園出身)が要所で相手防御を突破、ディフェンスでもしぶといメンタルで存在感を見せた。3人だけの4年生の白栄拓也(高鍋出身)、髙田賢臣(浦和出身)、黒澤稔生(飯田出身)が発揮した落ち着いたリーダーシップで、接戦を三つ勝ち切った。

 筑波大・白栄は「苦しい試合を、一丸となって乗り越えていけた」と静かに喜びを噛み締めた。セブンズの準備にかけた時間は2週間ほどだが、積み上げてきた15人制のためのプロセスを活用して今季最初の公式戦に臨んだ。監督を務めた村上大記コーチは「チームとしても『らしさ』が出せた」と春のVに手応えを感じていた。

出場チーム

◆関東大学対抗戦グループA
帝京大、明大、早大、慶大、筑波大、立教大

◆関東大学リーグ戦1部
東海大、流経大、東洋大、日大、立正大、法政大

◆北海道地区
北海道選抜

◆東北地区
八戸学院大

◆地区対抗関東1区
東京学芸大

◆地区対抗関東2区
茨城大

決勝・筑波大 21-1流経大(撮影:松岡健三郎)
流経大(写真はデュトイ)は、筑波大応援席への表敬など、決勝を戦った後も毅然とした態度、節度が目を引いた(撮影:松岡健三郎)
コンソレーション2回戦は早慶戦(撮影:松岡健三郎)
チャンピオンシップ優勝の筑波大(撮影:松岡健三郎)
チャンピオンシップ準優勝、流経大(撮影:松岡健三郎)
コンソレーション優勝・法大(撮影:松岡健三郎)
コンソレーション準優勝・早大(撮影:松岡健三郎)

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