クボタスピアーズがプレーオフ進出 花園近鉄ライナーズに快勝でトップ4確定
ラグビーの国内最高峰リーグで初優勝を目指すクボタスピアーズ船橋・東京ベイが、2季連続でプレーオフ進出を決めた。4月8日、スピアーズえどりくフィールドという新名称になったホストスタジアムで花園近鉄ライナーズを55-17と圧倒、今季12勝目を挙げて総勝点56となり、4位以上が確定した。
一方、入替戦出場が決まっている最下位の近鉄ライナーズは14連敗となった。
クボタスピアーズは前半3分、敵陣深くに入り、ラインアウト直後にモールは組めなかったものの、ボールを手にしたPR海士広大を仲間がサポートしてゴールラインを割り、先制した。
7分にはスクラムから展開してCTBリカス・プレトリアスが突破し、WTB木田晴斗につないで追加点となった。
10分にはFLトゥパ フィナウとSOバーナード・フォーリーの連続オフロードでチャンスとなり、木田が連続トライを決めてリードを拡大。
木田は、19分にはフォーリーのクロスキックを捕球したあとゴールへ駆け抜け、後半12分には中央をブレイクしたCTBハラトア・ヴァイレアからロングパスをもらってコーナーにフィニッシュし、4トライを決めた。
クボタスピアーズはこの試合、主力の数人を休ませたものの、強みのフィジカリティ、安定したラインアウト、豊富な運動量を活かして計9トライを挙げ、快勝となった。
一方、今季初勝利とはならなかった近鉄ライナーズだが、前半13分にラインアウトから展開してFL菅原貴人が抜け、トライを奪い返した。
イエローカードをもらって数的不利だった21分には、ターンオーバーからボールをつないでWTB高野蓮がインゴールに持ち込んだ。このシーンでは、昨年10月のJAPAN XVの試合で左肩を負傷し、手術・リハビリを経て今季初出場となったLOサナイラ・ワクァのディフェンスをひきつけた好走とハンドスキルも効いた。
近鉄ライナーズはこの試合、スクラムの奮闘が光り、キャプテンのFL野中翔平らがハードタックルでチームを鼓舞。
大差をつけられたものの、終盤にはチーム一体となって17フェイズ重ねて新人のCTB金澤春樹がトライを獲りきるなど、次につながるような奮闘だった。