リコーブラックラムズ東京が3連勝 競り負けたコベルコ神戸スティーラーズは3連敗
ラグビーの国内最高峰であるリーグワン・ディビジョン1は第11節に入り、3月10日に東京・秩父宮ラグビー場で1試合がおこなわれ、リコーブラックラムズ東京が同じ4勝6敗だったコベルコ神戸スティーラーズを41-26で下し、3連勝となった。神戸スティーラーズは3連敗。
リーグ戦は残り6節となり、両チームにとってはプレーオフへのわずかな望みをつなぐ重要な戦いであり、勝点差が少ないライバルたちとの競り合いから落ちれば入替戦出場の可能性もある終盤のレース。
互いに粘り強いディフェンスを続けるなか、先にトライを挙げたのは神戸スティーラーズで、前半22分、敵陣深くに入ってフェイズを重ね、走り込んだNO8マルセル・クッツェーがダブルタックルされながらも腕を伸ばしてインゴールにボールを押さえ、5点を奪った。
しかし、序盤にペナルティゴールで先制していたブラックラムズ東京は、リスタート後まもなく、SH高橋敏也がキックチャージからトライを奪い返し、30分以降にあった再三のピンチを堅守で踏ん張り、10-5で折り返した。
そして後半早々、ブラックラムズ東京はCTBハドレー・パークスの力強い走りで敵陣深くに入り、連続攻撃をFL湯川純平がフィニッシュし、リードを拡大。57分(後半17分)には相手のキックミスからレシーバーのFLブロディ・マクカランがカウンターで抜けてそのままゴールへ走りきり、古巣相手に初トライを決めた。
その後、辛抱強くボールをつないだ神戸スティーラーズに7点を許したものの、ブラックラムズ東京は65分、敵陣深くに入ってモールからボールを展開し、FBマット・マッガーンが抜けてインゴールに持ち込み、流れを引き戻した。3分後には、カウンターでSOアイザック・ルーカスが躍動し、WTB栗原由太につないで点差を拡大。36-12となった。
粘る神戸スティーラーズは終盤、モールの強さを活かして2トライを奪い返し10点差に詰めたが、ブラックラムズ東京は試合終了間際、ハーフウェイから右外突破でチャンスの起点となったWTBロトアヘア アマナキ大洋がSH南昂伸とのパス交換からトライで締めくくり、金曜ナイトゲームを制した。