セブンズ 2023.03.04

ワールドセブンズシリーズ・カナダ大会初日、日本は男女とも2連敗。

[ 編集部 ]
ワールドセブンズシリーズ・カナダ大会初日、日本は男女とも2連敗。
アルゼンチンのディフェンスを破る石田吉平(Photo: Mike Lee - KLC fotos for World Rugby)


 7人制ラグビー(セブンズ)のトップクラスが集う「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2023」は、カナダ・バンクーバー大会が現地時間3月3日から始まり、初日、日本は男女とも2連敗スタートとなった。

 コアチーム残留争いで厳しい立場にいる男子セブンズ日本代表は、プールBの初戦で総合ランキング2位のアルゼンチンに挑み、12-31で敗れた。
 キックオフボールを相手に取られ、開始30秒で失点すると、その後、ブレイクダウンやスクラムでプレッシャーをかけられ、カナダに3連続トライを許した。
 日本は前半6分に石田吉平が鋭いフットワークでディフェンスを切り裂き、5点を奪い返したが、後半もアルゼンチンがリードを拡大。試合終了前に反則が続いて5人となった相手に対し、石田大河がトライを奪い返したものの、黒星発進となった。

 2戦目は南アフリカと対戦し、12-40だった。
 日本はブレイクダウンでプレッシャーをかけられ、なかなかボールをキープできず、開始20秒での失点から5連続トライを許した。
 それでも日本は果敢にチャレンジし続け、後半3分、石田吉平がディフェンダーを引きつけ、オフロードパスをもらった石田大河が大きくゲインし、サポートした野口宜裕がフィニッシュ。4分にはスクラムからの展開で谷中樹平が鋭い走りでゴールへ駆け抜け、会場を沸かせた。
 終盤にも南アにトライを許して大差をつけられたが、明日につなげる奮闘となった。

 男子セブンズ日本代表は、大会2日目におこなわれるプールBの最終戦でフランスと対戦し、その後、順位決定トーナメントに臨む。

女子の豪州戦で突破する吉野舞祐(Photo: Mike Lee – KLC fotos for World Rugby)

 一方、3大会連続のトップ8入りを狙う女子セブンズ日本代表“サクラセブンズ”は、オープニングゲームで総合ランキング2位のオーストラリアに挑み、7-26で敗れた。
 キックオフ後、約2分間ボールをキープした日本だったが、優勝候補でもある強豪を崩すことは難しく、反則で相手にボールを渡すと一発でディフェンスを破られ失点した。
 日本は懸命に食らいついていたが、オーストラリアも辛抱強く、通算250試合出場となったスター選手のシャーロット・カズリックが疾走するなどリードを拡大。
 日本は後半5分に速いテンポでがまん強くつなぎ、須田倫代がトライを奪い返したが、番狂わせを起こすことはできなかった。

 そして、プールステージ2戦目はフランスに7-40と大敗。
 日本は7点ビハインドで迎えた前半4分、自陣深くで須田が軽快なステップからディフェンスに切り込み、オフロードパスをもらった大谷芽生が約80メートル走りきり、同点とした。
 しかし、接点で圧力をかけ、ディフェンスも粘り強かったフランスがまもなく勝ち越し、ペースを握って点差を拡大。パワフルなランナーやステップスキルも高い選手たちがサクラセブンズを突き放し、日本は2連敗となった。

 まだ準々決勝進出の可能性がある女子セブンズ日本代表は、大会2日目のプールB最終戦でスペインと対戦する。

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