国内 2023.03.04

ブレイブルーパスがスティーラーズとのサバイバル対決制す。BP獲得で4強入りへ望みつなぐ

[ 編集部 ]
ブレイブルーパスがスティーラーズとのサバイバル対決制す。BP獲得で4強入りへ望みつなぐ
POMを獲得したのはブレイブルーパス眞野泰地。攻防の焦点となるアタックの中央ゾーンで活躍(撮影:高塩 隆)


 4勝5敗同士で、プレーオフ進出へ向けてあとがない5位の東芝ブレイブルーパス東京と6位のコベルコ神戸スティーラーズが、3月4日に秩父宮ラグビー場で激突し、ブレイブルーパスが51-12で勝った。ブレイブルーパスはトライ数で3本差以上つけたためボーナスポイントも獲得し、総勝点は26となり、4位・横浜キヤノンイーグルス(勝点33)との差は7ポイントとなった。

 序盤の劣勢をがまんしたブレイブルーパスは、前半16分、ラインアウトからモールで押し込み先制トライが認められた。

 一方、スティーラーズは31分、WTB井関信介のキックチャージからチャンスを広げ、アドバンテージを得ると、FB山中亮平がディフェンス裏にキックし、インゴールに転がったボールを井関が押さえ5点を奪い返した。

スティーラーズの司令塔は日下太平。ケガからの復帰が待たれる李承信の位置に入り奮闘(撮影:高塩 隆)

 しかし、前半をリードしたのはブレイブルーパスで、SOトム・テイラーがペナルティゴール(PG)を含め安定したブーツで貴重な得点を重ね、13-5で折り返した。

 後半も最初に得点したのはブレイブルーパスで、43分(後半3分)、ラインアウトから展開してFB松永拓朗のゲインなどでゴールに迫り、LOジェイコブ・ピアスが仲間の後押しを受けてファイブポインターとなった。

 その後、しぶといディフェンスで点差をキープしたブレイブルーパスは、52分にはラインアウトからのサインプレーを決めてゴールに迫り、SH小川高廣がフィニッシュ。
 さらに、相手にイエローカードが出て数的有利だった61分にもFLマット・トッドの力強いボールキャリーでゴールに迫り、サポートについた小川が連続トライを決めた。

 スティーラーズは64分にFB山中のブレイクスルーからWTBアタアタ・モエアキオラがトライを奪い返したが、ボーナスポイントを狙うブレイブルーパスは67分にテンポのいい攻撃でCTBバーガー・オーデンダールがゴールラインを割ると、相手にレッドカードが出て数的有利だった終盤にも2トライを追加し、勝点5を獲得した。

勝ったブレイブルーパス。勝負所のフィニッシュブローは密集戦(撮影:高塩 隆)

 プレーオフに残るための4強争いにおいては重要な一戦。敗れたスティーラーズのニコラス・ホルテン ヘッドコーチは厳しい現実を見つめ、決定力不足を悔やんだ。
「前半はチャンスを作ったのだが……。スコアボードでは相手にまったく圧力を与えられなかった」

 一方、勝利後に4強入りへの所感を聞かれたブレイブルーパス共同主将のの小川は、「去年も、ここからチーム状態が良くなってプレーオフに臨めた」と述べ、チーム状況をポジティブにとらえている。

公式戦100キャップのセレモニー。前節で梶川喬介が達成!(撮影:高塩 隆)

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