今季初のナイトゲームは激闘ドロー。横浜キヤノンイーグルス×静岡ブルーレヴズ、引き分け。
3月3日、第10節に入ったリーグワンは今季初のフライデーナイトゲームが東京・秩父宮ラグビー場で開催され、4位の横浜キヤノンイーグルスと8位の静岡ブルーレヴズが対戦、激しい戦いとなって両チーム譲らず、22-22の引き分けに終わった。
前半リードで折り返したのはイーグルスだった。
ブルーレヴズにペナルティゴール(PG)で先制されたが、14分、赤いジャージーがゴールに迫り、NO8シオネ・ハラシリが突っ込んでラインを越え、トライが認められた。
その後、PGで加点したイーグルスは、35分にも敵陣深くに入ると、SHファフ・デクラークがテンポよく操り、一連の流れで巧みなオフロードも見せていたSO田村優がフィニッシャーとなった。
一方、チャンスになりそうな場面でラインアウトを3度失敗し、なかなか流れを変えられなかったブルーレヴズは、38分、連続攻撃で敵陣22メートルライン内に入ると、ボールを手にした主将のNO8クワッガ・スミスが次々とタックラーをかわして壁をこじ開け、同じ南アフリカ代表のSHデクラークを引きずりながら前進し、最後のディフェンダーも振りきってトライを決めた。
15-8でハーフタイムとなる。
7点差に詰めて折り返したブルーレヴズは、後半も何度も苦しい場面があったが、ブレイクダウンの奮闘や、LO桑野詠真のラインアウトスチールなどでピンチを脱出。イーグルスの反則にも助けられ食らいつくと、61分(後半21分)、根気よくフェイズを重ねて敵陣深くに入り、WTBキーガン・ファリアが抜けてトライ。FBサム・グリーンのコンバージョンも決まり、15-15の同点となった。
その後も粘り強いディフェンスを続けていたブルーレヴズは、70分、主将のスミスが敵陣深くでプレッシャーをかけてブレイクダウンで相手の反則を引き出し、クイックタップですぐに仕掛けて突っ込み、勝ち越しのトライを挙げた。コンバージョンも成功で7点リードとなる。
しかし、イーグルスもしぶとく、73分、カウンターでFBエスピー・マレーが次々とタックラーをかわし、WTB竹澤正祥につないでトライを奪い返した。そして、ベンチに下がっていた田村に替わりキッカーを務めた15番の小倉順平がコンバージョンを決め、再び同点となった。
だが、イーグルスは79分にPGで勝ち越しチャンスだったが、小倉のショットは失敗。
そして、ホーンが鳴ったあとも激しい攻防は約4分続いたが、両チーム譲らず、引き分けでノーサイドとなった。