国内 2023.03.03

活動停止中の日野レッドドルフィンズが入替戦を含め今季残り全試合辞退 3部に降格へ

[ 編集部 ]
活動停止中の日野レッドドルフィンズが入替戦を含め今季残り全試合辞退 3部に降格へ
試合後ファンにあいさつする日野レッドドルフィンズ。写真は昨シーズン撮影したもの(撮影:松本かおり)


 ジャパンラグビーリーグワンは3月3日、日野レッドドルフィンズの2022-23シーズン残りすべての試合を中止にすると発表した。レッドドルフィンズは今季ディビジョン2に属し、3月5日の三重ホンダヒート戦(第7節)と12日の豊田自動織機シャトルズ愛知戦(第8節)はすでに中止が決まっていたが、第9節と10節ならびに4月に予定されている順位決定戦、そして5月の入替戦についても辞退するとの申し入れがレッドドルフィンズからあり、ジャパンラグビーリーグワンは辞退を受け入れ、当該チームが出場を予定していた試合の開催中止を決定した。

 日野レッドドルフィンズは今シーズン開幕前の昨年秋、合宿をおこなっていた大分県別府市の飲食店でグラスや備品を壊すなどトラブルを起こしていたことが週刊誌で報じられ、2月3日に活動の無期限停止を発表していた。

 日野レッドドルフィンズは現在、ディビジョン2で1勝5敗(勝点7)、6チーム中5位だが、残り試合は不戦敗で勝点は付与されず、第10節で対戦予定だった釜石シーウェイブス(1勝5敗・勝点4)には不戦勝で勝点4が付与されるため、レッドドルフィンズは最終的に最下位となる。
 そして、入替戦も出場辞退となるため、レッドドルフィンズはディビジョン3に降格する見通し。この点については今後、実行委員会ならびに理事会で協議し、最終的に決定する。

 変更が生じる順位決定戦および入替戦の方式については、決定次第、リーグワンから発表される。

 日野レッドドルフィンズの今後の活動再開については、親会社の日野自動車株式会社と検討中とのこと。

 日野レッドドルフィンズの志賀得一部長は、「ジャパンラグビーリーグワンに関わる皆様、日野レッドドルフィンズのファンの皆様および関係者の皆様に、大変なご迷惑、ご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。また、試合への参加可否に関する決定が遅くなってしまったことにつきましても重ねてお詫び申し上げます。リーグワンならびに日野自動車株式会社と検討と協議の上、日野レッドドルフィンズが世の中へ与えてしまった影響の大きさを鑑みて、残りの2022-23シーズン公式戦を全て辞退することとさせていただきました。試合を楽しみにしていてくださった方へはご迷惑をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません。現在、日野レッドドルフィンズの在り方や今後の活動の方向性についてチーム内・日野自動車内で検討しており、リーグワンを始めとする関係各所の方ともその内容について協議をしていく所存です。多くの皆様に多大なるご迷惑をおかけしたことに対し、重ねて心よりお詫び申し上げます」とコメントしている。

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